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◇161.恨み晴らさぬおくべきか ページ18

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踏まれてしまう直前、ラギーが僕を抱き上げ、前足から避ける。



『助かったー』

ラギー「あんたはもっと危機感持ってほしいッス」



危機一髪だったも束の間、ブロットの化身が僕から目を離さなかった。

僕達が逃げる先に攻撃をしてくる。



ラギー「し、しつこいッス!この化身!」

『狙いは僕っぽいな。ラギーは僕を置いて逃げた方がいいかもしれないよ』

ラギー「そんなの出来るわけないでしょう!?」

『僕を抱えながら逃げるなんて無理があるだろ』



出来れば下ろしてほしいものだ。



ラギー「もう1人の監督生くんに言われたんスよ!あんたを助けてほしいって!」

『イヴ……』

ラギー「それに!」

『?』



ラギー「オレはあんたに恨みを持ってる!
作戦は止められたし、ビンタされたし、支えてもらったり!恨みを晴らせないまま死なれたら、オレは誰に八つ当たりすればいいんスか!」

『恩を仇で返そうとするな!!』




後半部分は僕がいたからこそ助かったようなものだというのに、このハイエナ野郎は。


みんなの元に辿り着くと、僕は下される。




イヴ「Aちゃん!大丈夫!?」

『うん。若干意識が遠のいたけど平気〜』

リドル「念のためエース達がいる外へ」

『大丈夫ですよ、先輩』

リドル「でも……」




心配そうに僕を見るリドル先輩に笑いかける。




『ラギー』

ラギー「?」

『僕が死んだら、八つ当たりはジャックにすればいいよ』

ジャック「何重にも不穏な言葉が聞こえた」



『でもそしたらジャックが可哀想だから、僕は生きるよ』



そう言えばラギーは笑った。




ラギー「はい。ぜひ、そうしてくださいッス」


『ってことで、あの暴れ獅子をどうするかの話』

グリム「またオレ様がマジカルペンをこっそり奪えばいいんじゃねぇか?」

『リドル先輩みたいに煽り作戦上手くいくかな』

リドル「……」

イヴ「な、なら……もう、正面突破、とか?」





イヴの言葉に反応した僕らはイヴを見た。




イヴ「や、やっぱり無謀だよね……」

『よし!それで行こう!』

イヴ「ええええええええええ!?」

『当たって砕けろ!』

ジャック「それはダメだろ!」

『最悪の場合血祭り!』

ケイト「血祭りはマジ勘弁!」

『大丈夫大丈夫』

イヴ「軽いよ、Aちゃん……」



『リドル先輩の時だって、僕らは無謀だった。
無謀でも上手くいく時は上手くいく。
だから、今回もきっと上手くいくよ』


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◇162.正面突破→←◇160.全部無意味



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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ・・・ヤバいです! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月12日 3時

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