◇158.ハイエナと少女 ページ15
ラギー.
滲む視界の中に、Aの姿が見えた。
ラギー「A……く……っ」
『あんま喋んない方がいいよー』
レオナ「邪魔すんじゃねぇ！！」
レオナさんの手がAに伸びる。
ジャック「＿＿もうやめねぇか！！
��アンリイッシュ・ビースト��！」
刹那、ジャックくんの声が聞こえた直後、狼の姿になったジャックくんがレオナさんに襲いかかる。
リドル「レオナに隙が出来た！
��オフ・ウィズ・ユアヘッド��！」
レオナ「ぐあぁっっ！！」
レオナさんの首に首輪がはめられると、レオナさんのユニーク魔法の効力が消え、オレは力なく地面に倒れそうになるが、Aがオレを支えた。
ラギー「がはっ！ゲホゲホッ……！」
『ラギー！大丈夫か！？』
目を開けると、Aがいた。
不安な目で、オレを見ていた。
ラギー「どう……して……っ」
『？』
ラギー「敵である、オレを助けて、……ハイエナのオレを、助けてあんたに何の得が……っ」
『得とか関係ないよ』
ラギー「……」
『ハイエナとか、関係ない』
ラギー「……！」
『敵とか味方とか、損とか得とか、知り合いが苦しんでるなら、関係ない。
ラギーが泣きそうになって苦しんでるなら僕は助けてあげたいだけだよ』
ラギー「……っ」
生まれて初めて、そんなこと言われた。
優し言葉なんて、要らないのに。
優しくしてもらうために辛い思いをしてきたわけじゃないのに。
Aの言葉が、ただただ、泣けてくる。
イヴ「Aちゃん大丈夫！？」
『うん。もう少しで殴られそうになったけど大丈夫だよ』
デュース「早くこっちへ！」
『ラギー、立てる？』
ラギー「……ッス」
Aに支えられながら立ち上がる。
レオナ「クソが……っ！
ライオンであるこの俺に、首輪だと……！？
ジャック！
テメェ変身薬なんてご禁制の魔法薬、どこで手に入れた？」
ジャック「��アイリイッシュ・ビースト��！……
身体を狼に変化させる、俺のユニーク魔法だ！」
レオナ「は……魔法で本物の犬ッコロになれるってか？
そういつぁユニークだ。本当にな」
『凄いジャック！あとでモフらせて！』
ジャック「絶対、嫌だ……！」
『力強く否定すんな！』
……この状況でそんなこと言えるAは本当に凄いと思う。
ジャック「レオナ先輩……俺は……俺は！
あんたに憧れてこの学園を目指した！俺の憧れたあんたは、どこにいっちまったんだ！？」
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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (
レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ･･･ヤバいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月12日 3時
