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◆109.終曲ハーツラビュル ページ15

トレイ.



リドル「キミ達、こんな隅っこで何してるんだい」

トレイ「あ、リドル。Aが渡したい物があるんだとよ」

リドル「ボクに?」

『え』



固まっているAに「なにかな?」と期待の眼差しでAに迫るリドル。

Aはジト目で睨んでくるが見て見ぬ振りをする。



『あー、えーと、コレ、なんですけど』

リドル「……苺のタルト?」

『さっき食べたから要らないとは思うけど……』

リドル「ううん。要らなくない。欲しい」

『……じゃあ、どうぞ』

リドル「ありがとう。嬉しい」




タルトを受け取ったリドルはあの日、始めて3人でタルトを食った時みたいな笑顔で。

リドルのことを簡単に喜ばしてしまうAには正直妬けてしまうが、それと同じくらい、俺も嬉しかったんだ。




ケイト「なんか……あの2人を見てると微笑ましいよね」

トレイ「そうだな」


『うわ、なんでケイト先輩とトレイ先輩、子供の成長を見たかのような顔してんの』

リドル「さあ?」

『あ、それトレイ先輩と食べてくださいね。2人のために作ったようなものですから』

リドル「うん」




Aはリドルを変えた。

それと同時に俺も変えた。



そんなAを俺は恩人としか言いようがなかった



勿論、エース達にも感謝している。

A達がいてくれたこそ、リドルにちゃんと伝えることが出来たのだから。



イヴ「Aちゃーん!」

『ん?どったのイヴ』

イヴ「グリムくんがまた拾い食いしてて……」

『また!?今度は何!?』

イヴ「芝生」

『それもまたかよ!!』



元気だな、と思いながら見ていると、不意にこちらに振り返ったAにドキッとする。



『トレイ先輩!』

トレイ「な、なんだ?」



『よかったですね!幼馴染!』




それだけ言うとAはイヴの後に続いて人集りのほうへ走って行ってしまった。



リドル「何がよかったの?トレイ」

ケイト「そうだよ。あの子時々言葉足らずなところがあるから」

トレイ「……それは……」




Aはきっと、俺達のことを気にかけていた。

俺なりの解釈で受けとめていいのなら、あのよかったですねは、きっと、



__『本当の幼馴染になれてよかったですね』



……そういうことにしておこう



トレイ「秘密だ」



笑ってそう言えば2人は不満そうな顔をした。



何故かAの笑った顔が頭に焼きついた日だった。


.

◇110.【レオ】私の夢→←◆108.僕が作りました



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冬雪(プロフ) - もしゅさん» ご報告ありがとうございます (5月18日 12時) (レス) id: 2be363099b (このIDを非表示/違反報告)
もしゅ - 126話のセリフの所サバナクロー寮のハウル・ジャックになってましたよ (5月18日 12時) (レス) id: ded0801b35 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます。僕もリドルとラギーが推しです。 (4月14日 21時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - ツイステですよね。私もプレイしています。一番好きなキャラはリドルでしたので、主人公とリドルの関係性が好みでした。 (4月14日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アイラさん» ご報告ありがとうございます。 (4月12日 20時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月6日 4時

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