【ツイステ】悪役だけを。◆３◇

◇110.【レオ】私の夢 ページ16

イヴ.



＿＿夢を見ていた


２人の女の子がお揃いの物を身につけていた。

その子達を見ている道行く人達は微笑んでいる。




「あの子達、本当に仲良しよね」

「同じ髪飾りも着けてね」

「でも、あれだけ同じだと……」




どっちがどっちなのか、わからない。

２人の女の子は全部同じだった。

髪の長さも、顔の形も、ランドセルの色も、着ている服も、履いている靴も。


すると、夢見がちな女の子は足を止めた。




「ねえ、◆◆」

『ん?』

「私達って同じじゃダメなのかな……」

『……』

「みんな、私達のこと見分けられないって
どっちが◇◇で、どっちが◆◆なのか
わからないって」



夢見がちな女の子は泣いた。

すると、現実的な女の子は夢見がちな女の子の頭を撫でた。




『大丈夫大丈夫』

「何が大丈夫なの……?」



『大人になったら嫌でも変わるよ
趣味も、好きな色も、髪型だって
だから……』



すると、夢見がちな女の子は更に泣き出した。



＿＿……



大人になったら嫌でも変わる


その言葉は私にとって嫌いな言葉だった


.

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