◆106.一件落着 ページ12
イヴ.
エース「……そしたら、許してやらないことも、ない」
『素直じゃねーなー』
エース「外野は黙ってろ」
エースくんに肘で突くAちゃんにペシッ、と軽く頭を叩くエースくん。
本当に2人は仲が良いな、と苦笑い。
エース「いい?わかった?」
リドル「……うん。わかった」
クロウリー「うんうん。歩み寄りは美しきかな。
これで一件落着ですね」
ケイト「そんじゃ、オレ達はまずお庭の片付けといきますかぁ。せっかくのフォトジェニックなお庭がボロボロだよぉ……とほほ」
トレイ「俺も手伝う」
イヴ「トレイ先輩はリドル先輩を医務室に運んできたほうがいいのでは?」
『そうそう。1人で行くより幼馴染がいた方が安心でしょ』
Aちゃんと2人でトレイ先輩の背中を押す。
すると「悪いな」と私達の頭を撫でる。
クロウリー「では、私も付き添います」
トレイ「ありがとうございます」
リドル先輩を支えてトレイ先輩達を見送り、私達はボロボロになってしまったお庭の片付けを始める。
グリム「うう、いっぱい魔法を使ったら腹が減ったんだゾ〜……ん?コレは……」
イヴ「どうしたの?」
グリムくんが拾ったのは何かのカケラのような黒い石だった。
グリム「コレ、ドワーフ鉱山で落ちてた黒い魔法石と同じヤツなんだゾ!」
デュース「本当だ。どこから落ちてきたんだろ」
エース「今度は食うなよ」
『前は食ったのかよ』
しかしグリムくんはエースくん達の言葉を無視して魔法石を一口で食べてしまった。
イヴ「た、食べちゃった!」
ケイト「え、グリちゃんって……そういうゲテモノ食べるタイプなわけ?」
グリム「はわぁ〜……!こってりとした甘味がありながらほんのりとビターな香ばしさを感じさせる味なんだゾ!このあいだのヤツとはまた違った旨味がある石なんだゾ!」
『石で食レポすんな!』
イヴ「拾い食いがクセになってるぅ!」
しかし食べてしまったものは仕方ない、と思っていると、今度は芝生を食べ始めるグリムくん。
慌てて止めに入る。
ケイト「あーあ。ったくもー……
お前達、ありがとな」
『ん?ケイト先輩、なんか言いました?』
ケイト「うんにゃ。何も」
『それより先輩もグリムを止めんな手伝ってくださいよ!』
イヴ「Aちゃん!グリムくん、今度はバラ食べ始めた!」
『拾い食いもいい加減にしろよ!!』
ケイト「あはは、ほんと退屈しないなー、お前達」
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冬雪(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。面白い、と思ってくれて嬉しいです (2022年12月8日 18時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - めっちゃ面白すぎる!! 夢主ちゃん良い子すぎて泣ける、、、 (2022年12月8日 16時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しめたら嬉しいです (2021年4月11日 23時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 120話ツボりました。他の話もですけど面白かったです。このやr((殴 すとーりーおおいねぇ。(思考停止) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 13番さん» 報告ありがとうございます (2020年9月6日 14時) (レス) id: a3f0fbae31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月6日 4時