◆54.法律 ページ9
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デュース「赤、赤……それっ！
ぐわー！青になった！」
グリム「色よ変われ〜っ！それっ！
ギャー！バラが燃えちまったんだゾ！」
イヴ「わー！？み、水！水は何処！？」
『ほい、水』
僕はバケツ一杯に汲んだ水をグリムごと青い炎に水を撒いた。
ケイト「想像以上に要領悪いな〜、君ら」
エース「つーか、薔薇は白いままでよくね？綺麗じゃん」
ケイト「こればっかりは伝統だからね。
��なんでもない日��おめでとうパーティの日の薔薇は赤！クロッケーは、バットに７色のフラミンゴにボールにハリネズミを使うのが決まり。
あーでも、春の庭でやる花たちのコンサートでは薔薇は白、これも大切なポイントだよ」
『バットにフラミンゴとボールにハリネズミ？
なにその狂った競技』
イヴ「か、可哀想……」
ケイト「こればっかりも仕方ない。
これはグレート・セブンのハートの女王が決めたルールなんだってさ」
『……』
……ハートの、女王
ケイト「今のハーツラビュルの寮長は歴代寮長の中でもかなりガチガチに伝統を守ってる真面目な子だからね〜
ま、ちょっとやり過ぎなところも否めないけど」
エース「そうだ。オレもこんなことやってる場合じゃなかった。寮長に話があるんすけどまだ寮内にいます？」
ケイト「ん？まだいる時間だと思うけど……
ところで寮長のタルトを盗んだエースちゃん、お詫びのタルトは持ってきた？」
エース「え？いや、朝一で来たから手ぶらですけど……」
ケイト「あっちゃ〜。そっか〜」
首元に手を当てたケイト先輩に僕らは首を傾げる。
ケイト「それじゃあハートの女王の法律・第５３条
��盗んだものは返さなければならない��
に反してるから、寮には入れられないな」
イヴ「ほ、法律？」
『そんなの初耳ですケド』
ケイト「この寮にいるからにはルールに従ってもらわないと見逃したらオレも首をはねられちゃう。
悪いけど、寮長が気付く前に帰ってもらうね」
そう言うケイト先輩の目はマジだった。
マジカルペンを構えるケイト先輩の腕を掴んだ。
ケイト「！」
『……』
僕らは睨み合う。
僕は笑顔を作った。
『すみません先輩。次はタルトを持って来ますので今回は見逃してくれませんか？』
ケイト「えぇ……オレ、女の子には弱いんだよね。
まあ、いいよ。今回は見逃してあげる。
……でも、次はないと思ってね、後輩ちゃん達」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
