◆49.勘違いしてしまう ページ4
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イヴが淹れてくれたお茶を飲んで一息つく。
『……つまり、君は腹が減ったからと冷蔵庫に冷やしてあった寮長のタルトを食ったと』
エース「……おう」
『寮長はそんなエースの行為に怒り、魔法封じの首輪をエースに嵌めたと』
エース「たかがタルトを盗み食いしただけで魔法封じされるのはおかしくね！？」
『……』
イヴ「……」
グリム「……」
な、なんともいえねぇ……
イヴ「盗み食いはダメだよ……」
エース「３ホールもあったんだぞ！？絶対１人じゃ食い切れねーだろ！
心が狭いにもほどがあるでしょ」
『３ホール？それってパーティ用のケーキだったんじゃないの？何かの記念日とかの』
グリム「それは凄い有り得るんだゾ！」
イヴ「そうだとしたら怒るのも当然かも……」
『てか、君謝ったの？その、寮長って奴に』
僕がそう言うと「うっ……」と図星を突かれたような表情をするエース。謝ってないのかよ。
エース「オレ、Aなら絶対に寮長が横暴だって言ってくれると思ってたんだけどぉ？」
『え、何その信頼』
エース「……」
『えぇ……そりゃあ、寮長も悪いと思うけど』
エース「だろ！？」
『でも謝っていないお前も悪い』
イヴ「明日、謝りに行こ？」
イヴがエースを宥めると渋々「わかった」と頷く。
しかし「お前らが提案したんだからお前らもついて来いよな」と言われた。解せぬ。
お前は母親に素直に謝れない子供か。
エース「んで？俺は今日どこで寝ればいい？」
グリム「オメー、本当に止まる気か。
オレ様とAとイヴの部屋以外はまだどの部屋も埃だらけなんだゾ。寝るなら自分で掃除しろ」
エース「げっ、掃除とか絶対やだ」
『やだ、じゃない』
エース「A〜、部屋に泊めてよ。オレ、スマートだから幅取らないしさ。ねっ」
『いや、だから何その信頼』
僕にはみぞおちストレートの恨みがあるくせに。
僕はエースの額にデコピンをかました。
『君と僕は男と女。軽々しくそんなこと言っちゃダメだ。勘違いしてしまうだろ』
エース「……は」
『君が』
エース「俺がかよ！！！」
『てことで君は談話室のソファーにでも寝ろ』
そう言ってソファーを指差すと拗ねるエース。
やっぱ面倒臭ぇなコイツ。
エース「ケチ」
『ショタか』
イヴ「そこは��子供か��じゃないんだ」
エース「いいですよ〜１人寂しく談話室のソファーで寝ますよーだ。おやすみ！」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
