◆5.入学式 ページ7
イヴ.
「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら？式の途中で飛び出して行っちゃったけど……」
「職務放棄……」
「腹でも痛めたんじゃないか？」
校長先生は勢い良く扉を開けた。
クロウリー「違いますよ！」
「あ、来た」
クロウリー「まったくもう。新入生が２人人足りないので探しに行っていたんです。
さあ、寮分けがまだなのは君達だけですよ。狸くんは私が預かっていますから、早く闇の鏡の前へ」
「新入生って……は？」
校長先生に背中を押されるように前に出る。
イヴ「(や、やっぱり目立ってる……)」
「あれって、スカートだよな？……ってことは女子か！？」
「いや、女装趣味という可能性も……」
なんか好き勝手言ってる人がいるようだけど、私は��女��だ。
喋る狸も校長先生も私達が女である事を驚いていたから、まさかとは思ったいたけれど……
イヴ「(私達以外、女の子がいない……？)」
聞こえてくる声は低いし、体格がゴツい人もいれば身長が極端に高い人もいる。
「学園長、彼女達は……」
クロウリー「私もわかりません。ただ、この場にいる限り闇の鏡が選んだのは間違いありません」
「おい、絶対こっちの寮には来んなよ」
「此方も女性は遠慮したいですね」
『好き勝手言われてんね、僕達』
イヴ「うん……」
『寮分け、って言ってたっけ？早く終わらせよ』
そう言って女の子は私の腕を引く。
クロウリー「ああ、ちょっと、ボクっ娘くん」
『ん？』
クロウリー「フードは外してくださいね」
『あー、はいはい』
その時、女の子は初めてフードを取った。
イヴ「……っ」
私は息を呑んだ。
一つに纏めた揺れる髪よりも、私はただただ、女の子の顔に目を張った。
私に酷似していた
目の形も、鼻の形も、口の形も、輪郭も。
ただ違うのは声と目の色だけ。
気づいてみると、身長も同じくらいだ。
『ん？……ああ、僕達ソックリだよね』
イヴ「ビ、ビックリした……」
『僕も最初に見た時は驚いたよ。自分とは正反対な女の子がいるってね』
イヴ「……私も、そう思った」
二人で笑って、中央にある鏡の前に立つ。
すると不気味とも言える��顔��が浮き上がった。
『うわっ、気持ち悪っ』
クロウリー「コラッ！！」
闇の鏡〈汝らの名前を告げよ〉
イヴ「イヴです……」
『僕はA』
.
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
