【アナザー】それぞれの裏話 ページ48
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◆15.思わぬ助け舟
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僕とトレイは生物室に辿り着くと、荷物を黒板の前に設置されている教卓らしき机の上に置く。
トレイ「ここでいいかな」
『ありがとうトレイ、助かったよ』
トレイ「どういたしまして」
『てか、トレイ教室とか行かなくていいの？手伝ってもらった僕が言ってなんだけど』
トレイ「まだ予鈴すら鳴ってないから大丈夫だろ」
『そっか』
生物室から出ようとすると、視界の端に映った物に足が止まる。
扉の前に置いてあるホルマリン漬けにされた標本。
中に入ってあるのは綺麗な石だった。
トレイ「女の子ってこういう綺麗な石とか好きだよなー」
『……』
トレイ「それ、実は誰かの心臓らしい」
『え』
トレイの言葉に耳を疑った。
僕が知っている心臓の形とこのホルマリン漬けにされている石はまったく違う。
トレイ「まあ、嘘だけどな」
『え』
トレイ「それはただの魔法石だよ」
そう言っておかしそうな笑うトレイ。
「じゃあな」と僕の肩をポンッ、と叩くと生物室から出て行くトレイ。
ああ、やっと理解した。
どうやら僕は騙されたらしい。
とりあえず僕はトレイを追いかけ、トレイの背中に頭突きした。
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◆18.退学処分
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グリム「なんでオレ様まで……」
エース「そもそもお前のせいだろうが！」
『どっちもどっちだわドアホ！！』
校長先生に退学処分という判決が下され、退学を撤回してもらうためにはドワーフ鉱山というところに行って��魔法石��を採ってこなければならなくなったため、僕らは鏡の間に向かう途中だった。
イヴ「そもそも私がちゃんとグリムくんを見ていなかったせいもあるから……私のせいでもあるよ」
『元を辿れば��エース��って奴とグリムが喧嘩したのが原因なんだからイヴが気に病むことはないよ。逆に��エース��ってやつとグリムが気に病むどころか病んでしまえばいい』
エース「コイツめっちゃいい笑顔で怖えこと言うんだな」
グリム「Aの笑顔は怖いんだゾ」
デュース「お前ら無駄話してないで早く行くぞ！」
デュースは気が立っているのか、ツカツカと前へと進む。
エース「俺に指図すんなっつーの」
デュース「あ"ぁ"っ？」
グリム「そもそもオマエが掃除をサボらなければこんな事にはならなかったんだゾ！」
エース「オマエも掃除サボろうとしただろ！」
『お前ら全員悪い！！！！』
僕の叫びが響いた夜だった。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
