◇41.エスコート ページ43
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『おぉ……っ！』
上手く説明出来ないけど、言葉にならない感動が心臓から込み上げてくるようだった。
馬から見る景色は意外に高く、イヴにも見せてやりたいくらい、一人で楽しむのは勿体ないくらいだ。
『凄い！凄い凄い！』
「君、子供みたいにはしゃぐんだね」
『そりゃあ子供ですから！』
「胸張って言うことじゃないと思うけど……」
『馬に乗ってるとまるで物語に出てきそうな白馬の王子になった気分になるよっ』
「君は王子じゃないし、ヴォーパルは白馬じゃないよね」
『一気に現実に戻された』
「少し歩かせようか」
そう言って手綱を優しく引っ張る赤髪男について行く馬。
『(馬って意外と揺れるんだなー)』
てか、この赤髪の男、誰なんだろ
『ねえねえ、君の名前はなんていうの？』
リドル「僕は��リドル・ローズハート��。
言っておくけど、君より一つ歳上だからね」
『え、あ、そうなの！？じゃあリドル先輩って呼ばなきゃだね！リドル先輩リドル先輩ドリル先輩』
リドル「一つ変なの混ざってるよ」
『あ、すみません。噛みました』
リドル「わざとでしょ」
……あ、言い間違いで思い出した。
『そういえば僕、用事が終わったから寮に帰らないとだった』
リドル「寮？結局君は何処かの寮に入ったのかい」
『寮っていうか……この学園の離れにある古びた建物を借りて、そこで寝泊まりさせてもらっているんです』
リドル「へぇ……噂ではもう一人の女子生徒とあの喋る狸も以前図書館まで見かけたとは聞いたけど」
『ああ、いますよ。仲良く二人プラス一匹の共同生活です』
リドル「ある意味賑やかだね……」
「問題だけは起こさないでね」と馬を止まらせ、僕に手を差し伸ばすリドル先輩。
『(うわっ、もしかして僕エスコートされてる？)』
この高さなら飛び降りるという手段がある、が、今の僕はスカートというものを履いているため、大人しくリドル先輩の手を掴んで馬から降りる。
『ありがと。楽しかったよ』
馬の鼻筋を撫でると一鳴きして、目を細めた。
リドル「君、ヴォーパルに懐かれたみたいだね」
『懐かれるようなことはあまりしてないんですけどねー』
リドル「君のそのポニーテールに仲間意識でも待ったんじゃないかな」
『おっ、僕のポニーを気に入るなんてヴォーパル？は見る目があるんですねー」
リドル「……なにそれ」
するとリドル先輩は笑った。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
