◇42.変な子 ページ44
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リドル「君って、変な子だよね」
『僕より変な奴いますよ！』
しつこいほどに根に持つ男とか、突然ワル口調になる男とか。
その時、
「危ない！！」
切羽詰まった声が聞こえたと同時に、リドル先輩の目前にフリスビーのような円盤が迫っていた。
『よっ、と』
リドル「！」
リドル先輩の顔にぶつかるスレスレのところで僕は円盤を掴む。
『……あっっっっっつ！！！！』
その円盤は異様なまでに熱かった。
しかしそれは一瞬だった。
「さーせん、大丈夫っすかー？」
『大丈夫っすかー、じゃねぇよ！もう少しで人の顔に当たるところだった！謝るなら誠心誠意をもって謝れ！』
「んだよ……結果的に当たらなかっただろうが」
心底面倒臭そうな顔をする謝らない男。
女だからって甘く見ているらしい。
畜生、なんで僕は女なんだ
リドル「ちょっと」
「あ？……っ！？あ、貴方は……」
するとリドル先輩が前に出た途端、顔色を悪くさせる男。
リドル「君��オクタヴィネル寮��の者だね？ここは素直に謝っておいた方が君の今後のためだと思うけどな」
「す、すみません……」
リドル「謝るのは僕じゃないだろ？」
「す、すす、すみませんでした……」
『え、いや、謝ってくれるのは別にいいけど』
何故こんなにこの男は怯えている様子なのだろう
そしてリドル先輩が男に円盤を渡すと、男は逃げるように走り去って行ってしまった。
リドル「君、大丈夫かい？」
『え？うん、全然平気』
リドル「平気なわけないだろ。さっき熱がって……
え？」
『？』
リドル先輩が僕の手の平を凝視した。
リドル「��火傷��が、ない……！？」
『火傷？』
リドル「君はさっき火属性の魔法を纏ったディスクを素手で触ったはず……」
『アレって魔法だったんですか？なら、僕は効きませんよ』
リドル「え……」
『僕、魔法が効かないんです』
リドル先輩は目を張った。
『何故だか知りませんけど、僕は攻撃魔法？は効かないっぽいんですよ』
リドル「そ、そんなことって……」
『あ、だからといって魔法も使えません。僕とイヴはあくまでも��平々凡々��な人間ですから』
リドル先輩からそっ、と手を離し、距離を取る。
『僕達、明日からこの学園に通うんです。
魔法が使えないとか、魔法が効かないとか、喋る狸がいるとか、いろいろあると思いますが、
どうか、よろしくお願いしますね、先輩』
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
