◇37.魔法限定 ページ39
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クロウリー「……この話は終わりにしましょうか」
『そっちから話題振ってきたくせに！』
クロウリー「故郷の事を想ったら、辛くなってしまうでしょ」
『別に？』
クロウリー「意外にあっさりしてますね」
『元の世界には帰りたいけど、自分の故郷とか覚えてないし』
故郷のことを強く想えないのは、きっと覚えていないから。
覚えているのなんて自分の名前、一般常識、たったそれだけ。
『……あー、おでこ痛い』
クロウリー「自分で机にぶつけたんでしょう？よく見せて」
前髪を上げて校長先生に見せると、校長先生は軽く僕のおでこを撫でた。
すると何故かさっきまでの痛みがなくなった。
『……ん？』
クロウリー「治癒魔法です。まったく、私ったら本当に優しいですよね？」
『治癒魔法……そういえば、僕って魔法とか効かないんだと思ってたんだよねー』
クロウリー「そういえば入学式の時、貴女グリムくんの炎が直撃したというのに無傷でしたね』
『でも治癒魔法は効果あったし……』
クロウリー「では、試してみます？」
『え』
すると校長先生は指を鳴らす。
咄嗟に身構えたが何も起こらなかった。
『え、なに、したの？』
クロウリー「体内に電流が流れる魔法です」
『怖っ！！！』
クロウリー「少し痺れる程度です。しかし反応がないということは貴女本当に魔法が効かない？」
『え、マジ？』
クロウリー「では、これはどうです？」
また校長先生は指を鳴らした。
そして今度は頭上にバケツが現れ、そのバケツは宙返りし、大量の水が僕に降りかかった。
『ぎゃっ』
クロウリー「……ふむ」
冷たっ……と、思ったのは一瞬だった。
しかし自分の体を見ると濡れていなかった。
僕が座っていたソファーは濡れているのに、何故か水は僕だけを避けた。
クロウリー「どうやら、貴女は��攻撃魔法だけ��通じないんでしょうね」
『え、でもさっき机にぶつけた時は痛かった』
クロウリー「物理は効くってことじゃないですか？なんて都合の良い体なんでしょう」
『なんだったら物理も効かない体がよかった』
だとすると、あの時怪物に握り潰され時苦しかったのが頷ける。
『(うわっ、僕もしかして普通の人間じゃない！？)』
クロウリー「まあ、疑問も解けたことですし、早くこの入学手続きに必要な書類を書いちゃってくださいね」
『……へーい』
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
