◆14.初日 ページ16
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『まさか朝早くパシらせるとは……』
クロウリー「雑用係に朝も昼も夜も関係ないです」
『いや、夜くらい休ませてくださいよ』
あのオンボロ寮での一夜が明け、朝ご飯を食べてる時に校長先生が乱入してきた。
僕は授業が始まる前の準備、イヴとグリム童話は校内掃除という感じで割り振られ、今は別行動だ。
朝早くと言っても、もう校内には生徒達がちらほらといて、昨日の事があったため僕達のことを見た奴らは僕を見るなりコソコソと話したり笑っている。
「なあ、あいつって昨日の女子だよな？」
「魔法が使えないって奴だよな？」
「マジでなんでここにいんの？」
「魔法使えないとか、ホント可哀想〜」
『(見せもんじゃねぇぞ、まったく……)』
もうすぐにでも殴りかかりたいけど、今朝寮を出る前に校長先生に、
「面倒事は起こさないように！」と念を押されたため暴れることすら叶わない。
クロウリー「Aさん、ここは授業で使う物が仕舞われている準備室になります」
『……』
連れて来られた場所に僕は呆然とする。
準備室というものだから化学準備室とか音楽準備室とか小さな部屋を想像していたが、
『広っ』
広いし、天井高いし、また物が宙に浮いてるし。
何かの生物のホルマリン漬け、楽譜、見覚えのない人物の石膏像など、この部屋には全教科の教材があると見た。
クロウリー「このメモに今日準備を手伝ってほしいという先生方からの依頼内容があります。時間厳守でここにある教材を指定の教室まで運んで下さい。あ、いちおう学園内の地図も渡しておきますね」
メモを受け取るとズラッと六時間分の授業の準備物について書かれていて自然と溜息が出る。
こりゃ休んでる暇は無いな。
クロウリー「私は調べ物がありますので席を外しますが、」
『��面倒事は起こさない��。
わかってますよ』
クロウリー「よろしい。では」
そう言って部屋から出て行った校長先生。
『(……ま、バレない程度には、だけど)』
少しくらいは少しの事情も知らない奴らには痛い目を見てもらわないと僕もスッキリしない。
自然と口角が上がるのを感じながら貰ったメモに目を通す。
『えっと、一時間目に必要なのは獣骨と地図……
ああ、コレか。あとは……』
空いてる箱に必要な物を詰めて、持ち上げる。
しかし意外に重く、獣骨が邪魔で若干よろつきながら僕は準備室から出た。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
