【刀剣乱舞】妖物語 (ページ7)

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「それでは演練を開始致します」

こんのすけくんがそう言うと私の刀剣男士と活撃さんの刀剣男士が抜刀して構える。

すると刀剣男士達が広く自由に戦えるフィールドへと転送され、私達審神者は戦いの様子をモニターで見る。

審神者である私達は刀剣男士に指示を出すわけでもないので基本見ているだけである。

「それでは……始めっ！」

刹那、活撃さんの和泉守さんと堀川さんが凄い速さで鯰尾くんと山姥切さんに斬りかかる。

二人の刀を咄嗟に受け止めた時の金属音がモニター側からでもわかるくらい響き渡る。

『わっ……凄い迫力ですね』

「貴女の鯰尾藤四郎と山姥切国広もなかなかやりますね」

『……本当は私のじゃないんですけどね』

「え？」

『山姥切さんと鯰尾くんと今剣くんと前田くんは祖父から譲り受けたものなので……私は二代目という形になります』

刹那、モニターから爆発音のような音が鳴り響く。

向き直ると今剣くんと前田くんが身軽に太刀の活撃さんの鶴丸さんの背後に回って二人同時に斬りかかるが、斬られる前に咄嗟に鶴丸さんが刀を振り払うけれど今剣さんが器用に避けて鶴丸さんの刀の上に乗る。

『(自由だなぁ……)』

挑発するかのように鶴丸さんに笑みを浮かべる今剣くんに苦笑いを浮かべていると、初の演練である骨喰さんと陸奥守さんの方を見ると何故か陸奥守さんが銃を構えていた。

「銃は剣より強しじゃ！」

……刀剣男士の意味とは

『＂銃を使ってはダメです陸奥守さん！＂……あ』

「！」

咄嗟に自分の口を塞いだものの時すでに遅し。

伝わってしまったのか陸奥守さんは銃の引き金を引かないことに疑問を浮かべていた。

そしてその隙を狙って和泉守さんが斬りかかるが骨喰さんがそれを受け止める。

「審神者さま！＂言霊＂を使ってはいけません！」

『ご、ごめんなさいっ！』

案の定、こんのすけくんに怒られてしまった。

隣に座っている活撃さんは苦笑いを浮かべていた。

「演練場では審神者の霊力使用は禁止です。また先日のような事があれば一週間の演練場出入りを禁止させていただきますからねっ」

『……はい』

頭と肩を下げると活撃さんが私の顔を覗き込む。

「先日のようなこととは？」

『あ、それ聞いちゃいます？』

「話したくなければ話さなくていいですよ。すみません、女性に対して不躾でしたよね……」

そう言って申し訳なさそうに笑う活撃さん。

……何故だろう、凄く良心が痛む

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