88.刀物語 其ノ捌 ページ42
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今剣
「あまり��ちょうし��にのらないほうがいいとおもいますよ」
乗った覚えはないのですが……
今剣くんに正座させられ、小さい子に言い返せるような勇気を持ち合わせていない私は大人しく、今剣くんの��お説教��を聞いている今日この頃。
「このごろ、あなたのみかたがふえてきてます」
『味方って……私は別に敵とか味方とか思ってないけど……』
「なんですか、いいこぶるのですか？きりますよ」
『(物騒だなぁ……)』
今剣くんは可愛い見た目に反して過激派です。
毎回すれ違うごとに彼の暴言を浴びてるような気がする。勿論、私はそれをよろしくないと思うし暴言を浴びて気持ちいいと思うような特殊な性癖を持ち合わせていない。
「……ちかごろ、あなたのことを��にょにん��としてこのいはじめているやからもいるようですし」
『好い？そんなまさか〜』
「ちゃかしてません」
『はい……でも、本当にあり得ないと思うよ？私のことを好きになるなんて物好きだと思うし……』
「そうですね��ものずき��ですね。というかへんですよ。ばかのなかのばかなんですよっ」
『(馬鹿の中の馬鹿は言い過ぎかと……)』
今剣くんはそこまで言うと目を逸らして私と同じように正座して向かい合わせに座った。
「……にんげんのこむすめに��れんぼ��など、かみであるぼくたちにあってはならない��かんじょう��なのに」
『恋慕……？』
「あなたたちのじだいでいう��れんあい��ですよ。こんなこともわからないのですか？」
『すみません……』
「ましてや��せけんしらず��の��ちしきぶそく��のこむすめなどめんどくさいかぎりです」
『面倒臭くてすみません……』
結局のところ、今剣くんは私に何を言いたいのだろうか。お説教ならもうご勘弁。足が痺れてきた。
「……まぁ、さいあくなことに、ぼくもその��ばかのなかのばか��のひとりなんですけど」
『……え？』
今剣くんの顔を見ると、彼は顔を赤くしてそっぽを向いていた。
『……えっと、もう一回言ってもらっていいかな』
「……っはあ！？」
『足に意識が向いちゃって聞いてなかったの……』
すると何を思ったのか今剣くんは突然立ち上がり、私の背後に回ったかと思ったら私の足を踏んだ。
足の痺れの刺激が全身に痛みとして伝わる。
『ぅわあっ！？』
前屈みになって悶えてると、
「この��にぶちん��！」
今剣くんはそう言うと舌を出して部屋から出て行ってしまった。
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冬雪(プロフ) - たまごやきさん» コメントありがとうございます。毎回題名が変わる小説ですがこれからも読んでいただけると幸いです (2019年6月9日 9時) (
レス) id: 319301ee3c (このIDを非表示/違反報告)
たまごやき - こんにちは。今までコメントしていなかったのですが、いつも作者様の作品を読ませて頂いてます。あんスタの方から読み始めたのですが、どちらもとても引き込まれてしまいとても好きです。これからも作者様のペースで更新してくださると嬉しいです。 (2019年6月9日 9時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 幸別愛友さん» コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2019年5月25日 15時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - すごくいいお話です…(*´^-^`*) その文章能力わけてほしいくらいです…(>д<。) これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2019年5月25日 12時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 瑠花さん» 他人が作ってしまうと自分が作った物語が思い通りにいかなくなります。誰も語彙力がないことを馬鹿になんてしませんよ。馬鹿にする方が馬鹿なんですから (2019年5月24日 22時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年5月20日 21時
