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53.君二会イタイ ページ7

十四松.


一「一つ忠告」

十「何?」

一「もう、あの女に会わないほうがいい」

十「え!?なんでなんで!?」


一「お前が壊れるから」

十「?」


一松兄さんの言葉があんまりわかんない。
僕が……壊れる?
Aちゃんに会うだけで?


一「お前は鈍感だから…ギリギリまで
踏み止まろうとしないだろうね」

十「??」

一「クソ松たちは、ギリギリまで
踏み止まって…それであいつに会ってる
あいつの最も恐ろしい部分が
裏目に出る前に」

十「恐ろしい…部分?」





一「人の良さ」

十「?それの何処がいけないの?」

一「あいつは善意だ。優しすぎる。
意味がわからなくてもいずれ分かる。

それに、あいつは人間のようで人間じゃない
死神の俺に触れても精気が吸われない。」


一松兄さんの言葉が…イマイチわからない。
でも…Aちゃんに会えないのは
嫌だな…Aちゃんを見る度にこの
痛みがあるのは嫌だけど……僕は


十「俺はそれでも、Aちゃんに会いたい」

一「………忠告はしたからね…」



そう言うと、一松兄さんは歩き出した。
僕、Aちゃんに会いたい。
そして話を聞いてもらったり
遊んでもらったりしたい。


明日も会えるといいなぁ…

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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017  
作成日時:2016年7月31日 21時

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