92.死神ノ叫ビ ページ46
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一「本当は人の魂なんて取りたくない!
こんな体じゃ生物にも触れない…!!
なんで僕は死神になったの!?
わからない…わからないわからない!!」
貴「一松さん…」
一「思い出せないんだ……
なんで自分が死神になったのかを…
僕は、人の死相を見たくないし
その死ぬビジョンもみたくない!!
見たくないのに頭の中に流れて来るんだ」
一松さんの目から止め止めなく涙が流れる。
そして、目の色が紫色に変化する。
私は一松さんの頬を手で包み涙を拭う。
貴「……大丈夫ですよ…聞きました
私が一松さんに触っても精気を
吸われないことを…だから
一松さんが良ければ私に触れてください
人肌が恋しくなったらいつでも手を貸します」
一「………」
一松さんは一回私を見ると
そのまま柔らかく笑い、私の手に
一松さんの手が重なった。
一「そーゆー事…簡単に言うもんじゃ
ないけど……ありがと」
貴「……はい」
一松さんって…こーゆー笑い方も
するんだ…
一「あんたってほんと馬鹿だよね」
貴「えぇ!?」
なんか、リャナンさんにも同じこと
言われたなぁ……
一「馬鹿で…ワガママで……お人好し」
貴「私は好きでお人好しを
やってるんですよ!」
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時