91.笑ウ ページ45
一松.
何言ってんだ…この女…
一「俺がその理由で泣いてたら
死神を否定してんじゃん。
…っは、そんなのありえない……
お前の想像だろ!?」
貴「……でも」
一「俺は好き死神になったんだ!
いいよ?人をこの鎌で引き裂く感触
ストレスの解消だね…あんたも…死ぬ?」
鎌の刃を女の首にあてがう。
普通の人間なら凶器を構えられただけで
恐怖に怯えるだろう。
実際、こいつは最初に俺を見たとき
怖くて逃げたし………
貴「…………」
……え…
なんで、こいつ笑ってんの?
女は柔らかく笑う。
その瞬間、頭の片隅にしまって置いた
記憶が蘇る。あいつと同じだ。
死ぬ寸前なのに笑って……
_____私を………殺して?
一「ああぁぁああぁぁあああ!!!」
ザシュッ
__________……………
.
一松さんの鎌は、宙を舞い木に刺さる。
一松さんはそのまま跪き頭を抑えていた。
貴「一松さん!?…大丈夫ですか!?」
一「ああ……あぁあぁぁ…」
だ、誰か呼んで来ないと…
私は立ち上がろうとした…が
一松さんに腕を掴まれてそのまま
抱き締められた。
一「ヤダ……もう嫌だ…!」
貴「一松さ」
一「嫌だよぉ…なんで…なんで
なんで僕は死神なの!?」
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時