90.花ノ匂イ ページ44
一松.
猫と戯れてたら、花の匂いがした。
なんか…嗅いだことのある匂い…
俺は後ろを振り向いた。
貴「……あ」
…なんか、いつもと髪型が違う女がいた。
一「…寝坊助」
貴「す、すみません…」
女は俺の隣に何故か座る。
すると、花の匂いが増した。
貴「運んでくださったの…一松さんだと
トド松さんが言っておりましたので
お礼を言いに行きました。
ありがとうございました」
トッティ…また余計な事を…
女はニコニコしながら俺の顔を
伺っていた。
貴「…それ、ご病気ですか?」
一「?」
貴「泣き跡……」
一「あー……死神特有だよ」
貴「……………」
なんか、メッチャ見られてる。
一「……なに?」
貴「…あ、いえ…なんだか矛盾
してるなと……」
一「は?」
貴「カラ松さんが言っておりました。
人外は全く病気にはならないと…
それに、死神さんはそんな特性は
なかったと思いますが………」
ッチ、余計なことを…
一「そんなの、嘘かもしれないでしょ」
貴「…本当は、悲しくて泣いてるんじゃ
ないんでしょうか?」
一「………」
貴「人の魂を奪うのがとても心が痛い。
だから、泣いているのでは
ないんでしょうか?」
一「……だから何?」
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時