■102.ニヒル ページ4
爆豪.
「あ、すみません」
ふと聞き覚えのある声に呼び止められ、振り返ると少し目つきが悪くなったアイツが立っていた。
「白野Aってご存知ですか？」
爆豪「あ？」
「もしご存知ならどこにいるかわかりませんか？」
……からかってんのかコイツ
俺は無視して踵を返す。
「あ、ちょ、無視すんな！」
爆豪「……」
「アンタ、ヒーロー科の奴だろ？人が困ってんだぞオイ！」
爆豪「うるせぇ！ヒーロー科だからってなんだってんだ！そもそもテメェとは顔も見たくねぇんだよ！どっか行けブス！！死ねカス舐めプ！！」
「あ��ぁ！？」
すると白野は普段見せない青筋を立て、不意に地面に手をつくと地面から出したかのように石で出来た剣を取り出す。
刹那、素早くその剣を振り払い俺の首筋に当てがい白野はニヒルな笑みを浮かべていた。
「��俺��をあまく見んなよ？アンタみたいな��強がりくん��はすぐ調子乗るからな」
爆豪「……誰が��強がりくん��だって？あぁ？」
「アンタだよアンタ。ちょっと話しただけでよくわかるよ。自分に都合が良くないとすぐ怒って、怒鳴り散らして、周りに迷惑かけるんだろ？」
何かが切れそうだ。
「なんでアンタみたいな奴がヒーロー科になれたんだろうな？どうせみんなに言われてんだろ？」
爆豪「……」
「��ヒーローに向いてない��ってなぁ」
切れた。
俺は剣を爆破してぶっ壊した。
「……」
爆豪「……さっきからうぜぇんだよ。なにわかりきったようにつらつらと言葉を並べてやがる」
「図星？だからってムキになんなよ」
爆豪「ムキになってねぇ。俺は今すこぶる冷静だ」
今日の白野は本当にムカつく。
普段能面のくせにゲス顔を浮かべ、口癖が悪い敬語も純粋に口が悪くなっている。
……きっとコイツはもう俺が嫌いになった
そうだきっとそうだ。
そう思うと白野も人間なんだと思った。
爆豪「今日はより一層ブサイクだな」
「あ��ぁ！？」
爆豪「いつも本性が見えなくて気持ち悪りぃ奴だと思ってたが、いざ本性見ると反吐が出るくらいブサイクになるんだな」
「………………………………殺す」
歯折れた剣を振り上げる白野。
俺は力を込めたその時だった。
『……何初対面で喧嘩してるんですか貴方達』
俺を庇うように前に立って目つきが悪い白野の剣を手で防ぐ白野Aが目の前にいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - 夢桜さん» ありがとうございます。夢主気に入ってくれて大変嬉しく思います。 (2020年1月13日 1時) (
レス) id: 25f70c9881 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 遅いですが続編おめでとうございます！更新される度とても楽しく見させて頂いてます！！夢主さんの性格や話が読みやすくてとても大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月13日 0時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます。光栄です (2020年1月2日 19時) (レス) id: e98b400c56 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - え、まって、めっちゃ上手！文章の書きかたが上手すぎてビックリしました！応援してます！ (2020年1月2日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 寝不足猫ﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2019年12月25日 17時) (レス) id: 38a44182a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2019年12月1日 0時
