□109.お約束 ページ11
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『やはり何か手伝わせてください』
爆豪「離れろバカ！」
『腕力には自信がありますので泡立ては手動で出来ますよ』
麗日「た、逞しい……」
少しでも手伝いたいためオーブントレイに乗せたカップケーキの容器をオープンに入れようとしたら爆豪くんに取り上げられ背伸びして取ろうとするが彼と私の身長差では彼には敵わない。
砂藤「爆豪、オーブン温まったぞ」
爆豪「おう」
『私が入れます』
爆豪「あ、おい！」
爆豪くんから溶液を溢さないようにトレイを奪い取ってオーブンに入れて時間を設定する。
葉隠「爆発したりして」
芦戸「お約束の？」
『スタートボタンはこれですね』
刹那、爆発音が響いた。
・
・
麗日「何事もなく焼けて良かったなぁ〜」
『クリームの用意出来ました』
爆豪「ちゃんと氷につけながらやったのかよ」
『はい』
砂藤「なんか理科室が爆発したらしいぞ」
窓の外を見に行くと火事にはなっていないようだが理科室から黒い煙が出ていた。
理科室の窓を開けて脱力している女子生徒と目が合った。
その子は私に手を振ったため私も手を振る。
緑谷「あ、発目さんだ」
『知り合いですか？』
緑谷「うん、ちょっとね……
それより白野さんも知り合いだったんだね」
『発目さんとはちょっとした取引を……』
緑谷「え」
持ち場に戻る。
麗日「クリームやチョコペンでデコレーションするらしいよ」
『チャコペン？』
麗日「それは裁縫の時に使うやつだよ。こんな風にカップケーキに絵を描くみたいにデコレーションするんよ」
『なるほど』
デコレーションなんてやったことないからどうすればいいのかわからずにいると、爆豪くんと砂藤くんの盛り付けに目が行き、少し覗いてみる。
砂藤くんは普段からお菓子作りしているのは知っているからいいとして、意外にも爆豪くんは器用にお店に売っているお菓子みたいに盛り付けをする。
『爆豪くん器用ですね』
爆豪「見んな」
『お店に売ってるやつみたいです』
爆豪「こんなん誰でも出来る」
『美味しそうです』
爆豪「やらねぇからな」
『爆豪くんは凄いですね。手際もいいですし』
爆豪「……お前さっきからなんなんだよ」
私の言動を不審に思ったのか、私の背後に目をやる爆豪くん。
爆豪くんの視線の先には私の手付かずのカップケーキがある。
『デコレーションの仕方教えてください』
爆豪「自分でやれ」
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冬雪(プロフ) - 夢桜さん» ありがとうございます。夢主気に入ってくれて大変嬉しく思います。 (2020年1月13日 1時) (
レス) id: 25f70c9881 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 遅いですが続編おめでとうございます！更新される度とても楽しく見させて頂いてます！！夢主さんの性格や話が読みやすくてとても大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月13日 0時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます。光栄です (2020年1月2日 19時) (レス) id: e98b400c56 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - え、まって、めっちゃ上手！文章の書きかたが上手すぎてビックリしました！応援してます！ (2020年1月2日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 寝不足猫ﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2019年12月25日 17時) (レス) id: 38a44182a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年12月1日 0時
