□108.仲良くなりたい ページ10
.
調理実習でカップケーキ作ることになったわけだが
爆豪「テメェは手ェ出すな」
『……』
授業なのに台所から隔離された私。
『でも授業なので私だけサボるわけには……』
爆豪「テメェのことだから砂糖と塩間違えたり焦がしたり溢したりすんのがオチだろ」
『私にそんなドジっ子属性ありませんよ』
切島「じゃあオーブンのスイッチ押した瞬間爆発したり？」
上鳴「指じゃなくて腕を包丁で切っちゃったり？」
『大惨事じゃないですか』
たしかに私は料理は苦手だ。
しかし嫌いではない。
どちらというと料理は好きな方だ。申し訳程度の女の子要素とはよく言われるが生では食べられない食材を火を通したら美味しくなるという錬成は楽しいと思えるし。
とりあえずお茶子さんがクリーム色の溶液を泡だてている工程を眺めているとしよう。
麗日「ん、Aちゃんもやる？」
『いいんですか？』
爆豪「やらすな」
麗日「もうなんでそんなにAちゃんには優しくないん？過保護にも程があるよ！」
爆豪「過保護じゃねぇよ！コイツが錬成したもんはマズイってのはわかってっから手ェつけさせねぇだけだ！」
麗日「え！？Aちゃんの手料理食べたことあるん爆豪くん！」
すると何故か他の班で調理していた轟くんと緑谷くんがチラチラとこちらを見ていた。
『そういえばありましたね。爆豪くんが小腹減ったと言ったのでおにぎりを作りました』
爆豪「あれは握り飯じゃねぇよ！甘えし、固えし、歯ぁ砕けるかと思ったわ」
『爆豪くんがおにぎりを床に落とした時の音、ゴンッておにぎりから発したとは思えない音でしたね』
なるほど、彼にとってはアレがトラウマのようだ。
意外と上手く作れたんじゃないかと自信はあったんだけどな
麗日「そんなことでAちゃんに料理させないのはおかしいよ！もしかしたらお菓子作りは得意かもなのに！」
爆豪「うっせぇ丸顔！」
麗日「私は麗日お茶子だよ！」
『２人共ほんと仲良いですよね』
麗日「どこが！？」
爆豪「どこがだよ！！」
『そんなに仲良いと羨ましいです』
喧嘩する程仲が良いとはよく言う。
私はお茶子さんとも初めての女の子の友達だからもっと仲良くなりたいと思うし、爆豪くんとは一悶着あったから友達としてもう少し距離を詰めたいと思っている。
『(人と仲良くするのは難しいなぁ)』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - 夢桜さん» ありがとうございます。夢主気に入ってくれて大変嬉しく思います。 (2020年1月13日 1時) (
レス) id: 25f70c9881 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 遅いですが続編おめでとうございます！更新される度とても楽しく見させて頂いてます！！夢主さんの性格や話が読みやすくてとても大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月13日 0時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます。光栄です (2020年1月2日 19時) (レス) id: e98b400c56 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - え、まって、めっちゃ上手！文章の書きかたが上手すぎてビックリしました！応援してます！ (2020年1月2日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 寝不足猫ﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2019年12月25日 17時) (レス) id: 38a44182a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2019年12月1日 0時
