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(げっ)



北「そういえば…さ」



俺は危険を感じ咄嗟に話を切り替える。



北「松兄は、なんでこんな所で働いているんだよ」

松岡「んっ?」



それが、一番だと判断し。



北「確か前に聞いたときモデルの仕事をしてるって言わなかったっけ」

松岡「あぁ」



そう松兄は自慢気に言っていたんだ、ホストクラブみたいな所で働いてるのは初めて知った。



松岡「ここで働いてるのはね」

北「うん」

松岡「宏光と暮らす資金を貯めるため」

北「へっ」



(…なに‥それ?)

不覚にも間抜け面になってしまう冗談としても怖い聞かなきゃ良かった、そう思い。

口をポカ〜ンと開け、唖然とし松兄を見つめる。



松岡「モデルの仕事だけじゃ、ぜんぜん足りないから」

北「ぁ…‥」

松岡「でも将来が楽しみ」

北「松…兄」

松岡「ん?」

北「…‥怖えよ」



楽しみって言われてどう答えていいか分からず、つい本音を口にした。



松岡「ごめん自分でも分かっている病んでるって」



(やん…で‥る?あぁ〜なるほど)



北「病気?」

松岡「いや、そうじゃない嫉妬深いだけ宏光には難しかったかな?ふっ」



松兄は軽く笑い俺の頭を撫で、正直やめて欲しい身長が縮みそうだ。

でも言える空気じゃない、代わりに。



北「松兄って凄い、よく女装してるのが俺だって分かったな」



不思議に思っていた事を聞いてみたんだ、普通こんな格好をしメイクもしたら俺だってすぐには気づかないだろ。

松兄の観察力には、お手上げだ。



松岡「なに言ってんの当たり前じゃん宏光のことなら隅々まで分かる、もしかして俺のこと舐めてんの?」

北「うっ」



出た!松兄の俺様キャラ、昔は爽やかな兄ちゃんだったのによ。

目を細めながら懐かしの記憶を辿り、あの頃の面影を探す。

しかし今じゃ完全に消滅され、つうかまた怒らせたとか言わないよな?

(ストレスでも溜まってるの発散するならよそでやってくれ)

取り合えず松兄が口を開くまで待つ、すると。



松岡「宏光このクラブのこと、よく分からないで来ただろ?」



突然、そんなことを聞き。



北「えっ、知ってるし」



(あれだろ焼き肉屋さんをカッコよく言った感じ?)


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作者名:Tai.Qi | 作者ホームページ:https://novel.prcm.jp/novel/r1tzGjKmUT2EzAjVIVyN  
作成日時:2018年11月20日 11時

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