出逢えた奇跡を胸に（S） ページ31
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sho side
Aとバイバイしてから1週間。
死ぬ気で働いた。土曜日のダブルデートの為に。
ジンも一緒だった。
人一倍気合いが入ってて、俺らやばくね？って話したくらい。
午前中の歌番組の収録も終わって、Aに電話しても出なくて運転中なのかな。柚莉ちゃんの車で行くって言ってたけど大丈夫かな。
神「出ねーの？」
『うん、LINEも既読になんない』
神「運転中かな？柚莉ちゃんの連絡先は知らねーの？」
『うん知らない』
神「ふーん」
『あ、お前今、よっしゃって顔したべ』
神「は？別に聞いただけだし」
分かりやすいなあ。まじで興味深々じゃん。
こいつの性格上、気になり出したらその子のことしか考えられなくなるから、もうこれは完全にロックオン。ふはっ。いい顔してんわ。
何回か目でやっと出てくれたA。やっぱり運転してたっぽい。
今から向かうって伝えて猛スピードで発車した。
神「連絡先聞くのって普通に聞けばいいよな？」
『は？どうした？珍しい』
神「いや、自分のことになると分かんなくなる笑」
『うっわ！すげー可愛いじゃんお前！』
神「うっぜー絶対言うと思った！うっぜー！」
1時間半かかる距離だったのに1時間で着いた。
集合場所に着くと、一際目立つ2人組が目に入る。
Aたちだ。一瞬モデルかと思ったよ、まじで。
神「え、あれ？あの2人だよな」
『うん』
神「やばくね？ナンパしようぜ！笑」
『だな笑』
俺の彼女とその友達。
アイドルの俺なんかどこにもいなくて、ただただAの彼氏なんだと実感する。
ゆっくり近づいて、Aの肩に顎を乗せた。外では全くイチャイチャしたことなかったからたまには……っていうか初めてだけど。案の定Aはびっくりしてて反応が可愛かった。隣の柚莉ちゃんも相変わらず美人で、まじでモデルみたい。
横のジンは柚莉ちゃんに釘付けだ。
イチャつく俺たちに2人して突っ込んでくるし息ぴったりじゃん。ジンたちには2人きりになってもらって、俺らもデートしたいから二手に分かれることになった。……と、まあこれもシナリオ通り。
2人で行きたい場所があんだ。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
