One Last Time Ⅲ【 sh × yj 】 (ページ30)

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幸せのフィルターページ30

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『ジンたち順調かな〜』
「ね〜？どうだろ？連絡きてないけど」
『ジンたち多分付き合うよ、あの感じだと』
「え、そうなの？」
『ジンが自分から運転とかリードし出したら脈ありだから』
「へえ〜……すごい……！」

ジンくんってチャラそうに見えて実は硬派ってイメージだからその通りだ。

『まあだって！美人だもんね、柚莉ちゃん』
「そうなのよ、美男美女だよほんと」
『俺らもそう見られてんかな〜』
「私が平凡すぎて浮いてる……」
『んなことねーよ、さっき後ろから見てたけどモデルかと思ったもん』
「うそつきー！」
『ほんとだって！ジンも言ってた！あの2人ナンパしようぜって笑』
「最低！」
『俺じゃねえって！笑』

車内でキャッキャしてたら、携帯が鳴って見れば柚莉からだった。

柚莉ねえどうしよう
柚莉勇太くんかっこよすぎる
柚莉柚莉が写真を送信しました

送られてきたのは運転席でピースをしてるジンくんの写真。なにもうこれカップルがすることじゃん！私たちもそんなことしてないのに！

「ねえ見て、イチャイチャしてるんだけど」
『は、俺も撮って』
「いいの？」
『いいもなにも、お前彼女だかんね？』
「……うん、じゃあ決めポーズして？」
『サングラス取った方がいい？』
「いや、どっちも欲しいな」
『おっけ笑』

負けじと写真を送り返そうとしてる私たち。不意に呼ばれた " お前 " にまたまた心臓がバクバクした。彼女なんだと自信をつけさせてくれる魔法使いみたい。

「ふふ、めっちゃかっこいい」
『うそっぽ〜』
「幸せだな〜」
『ほんと？』

信号待ちで、私を見つめる。ほんとだよ。どうして？心配だった？

「うん」
『今俺もそう思った』
「……え、」
『こうしてまた会えるなんて思わなかった』
「……うん」
「好きになってくれてありがとな』
「私こそ」

改めて思う。あなたと出逢えたことは奇跡なんだと。

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