【忍たま】優しいあなたに (ページ16)

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良い人ページ16

黒木庄左ヱ門side

山「え？Aちゃんにお食事を？」

庄「はい」

僕はいまくノ一教室の山本シナ先生にあるお願い事をしていた。天女様に夕餉を届ける係を申し出たのです。

山「でも庄左ヱ門くんはまだAちゃんに会っていないでしょう？それに…」

庄「お願いします、僕にやらせて下さい。もう…守ってもらうだけは嫌なんです…」

山「…分かったわ、じゃあ夕飯時になったらAちゃんのお部屋にご飯を届けてちょうだい？」

庄「ありがとうございます！」

山「頼んだわね」

庄「はい！」

今回の天女様は一体どんな方なんだろうか？一人目のように暴力を振るう人？二人目のように妖術を使って先輩達を操る人？それとも…いや、そんなこと考えても無駄だ、とにかく天女様にご飯を持っていこう

……………

庄「着いた…」

どうしよう…ここまで来たのに怖くなってきた、落ち着け、平常心を保て。僕ならやれる、ちゃんと出来る…よし

コンコン

……………

今回の天女様と関わってわかった事、それはこの人は不思議な人という事だ。僕が失礼な態度をとったのにも関わらず殴るどころか謝って来た。今までの天女ならそんな事は無かったのに…それに飴をくれた、お礼にって…

いい人、なのだろうか。いや、簡単に絆されてはいけない。そうやって何度も騙されてきた。もう僕は…

A「またいつでも来て下さい！」

…でもこの人は違う。今までの天女とは明らかに違う。優しい心を持ってる。この人なら、学園を戻してくれるだろうか？この人なら僕たちに、寄り添ってくれるだろうか？そんな思いがこの時確かに僕の中に湧いて出た