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数時間後、あるものを持ってローさんの部屋のドアをノックした。
だけど、返事はなくて、少しだけ恐怖心が芽生える。
でもこんなとこで引き返せないし…
『…失礼、します、』
恐る恐るドアを開くと、いると思っていた書斎にはローさんの姿はなかった。
でも、この部屋のどこかにはいるだろうと思い、足を踏み入れると、
『……あ、』
ローさんは、ベッドの上でブランケットの上に横になって眠っていた。
ベッドの下には、分厚い医学書が落ちている。
きっと、本を読みながら寝ちゃったんだろうな、
『ローさん、ローさ〜ん。』
声をかけても起きる様子はなく、相当疲れていることが見て取れた。
『せっかく作ってきたのに…』
ローさんに許してもらおうと、部屋に行く前にキッチンに戻って作ったおにぎりを、静かにローテーブルの上に置く。
それから、ブランケットをそっとローさんにかけてあげると、背中を向けていたローさんは寝返りを打って、顔をこっちに向けた。
…寝顔、初めて見た。
いつも怖そうな顔してるし、常に気を張ってるだろうから、こんなリラックスした表情はだいぶレアかもしれない。
不謹慎だけど、ベッドに腕をかけて、しばらくローさんの寝顔を見つめていた。
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北沢 - え、、、、続きは〜( ノД`)… 続き楽しみにしてます! (8月30日 18時) (レス) @page27 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 続きとっても気になるけどもうこれ更新されないのかな、、泣 (8月20日 7時) (レス) id: 9e4a1fab10 (このIDを非表示/違反報告)
亜羅零 - ローさん何しとんねんw更新頑張ってください! (2019年7月1日 21時) (レス) id: 3b01356bb8 (このIDを非表示/違反報告)
イルミ - 最後めちゃくちゃ おいっっっっっってなった笑 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 凄く面白かったです!続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年9月13日 6時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりもクン。 | 作成日時:2015年2月23日 23時