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◇
暗闇の中、レオナは夢を見ていた。
過去の忌々しい記憶が元となった夢だ。
第２王子であるレオナは生まれた時から忌み嫌われていた。
幼い頃に努力をすれば自分を見てもらえると信じていた時期もあった。
だが、そんなものはただの願望でしかなかった。
優秀な兄と常に比べられどんなに努力をしても認められることはない。
そんな生活は彼を追いつめていく。
「人生は、不公平だ」
『うん、そうだね、不公平だよ』
暗闇に呟いた声にAの声が聞こえる。
レオナが横を向くとそこにはAが座っていた。
「A…どうしてここにいる」
『レオナを1人にしておけないから』
「こんなところにまで来るとは、お人好しにも程があるぜ」
『レオナが悲しんでたらどこだって行くよ』
「………前にも、こんなことがあったな」
あれは、レオナがたまたま召使いたちの話を聞いてしまった時のこと。
ファレナと結婚した女王が妊娠をしたという話をしていた。
これでもうレオナに王を継ぐ権利はない、そうニタニタと気持ちの悪い顔で笑っていた。
レオナは走る。
とにかくどこか、あの会話から逃げられる場所へ。
レオナが走って走ってたどり着いたのは王宮内の隠れた庭園だった。
この庭園は手入れがされておらず荒れ放題になっているため誰も近付かない。
ここはレオナの秘密の隠れ場所だった。
肩で息をして座り込むレオナ。
その目には薄らと涙が浮かんでいる。
「先に生まれたからってなんだ……人生は…………不公平だ…」
『うん、そうだね』
「っ！？」
『あ、驚かせちゃったね』
座り込む自分のすぐ横に、同じように座るAに誰もいないと思っていたレオナは驚きのあまり尻もちをついた。
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ここ(プロフ) - 星空ブリキさん» 星空ブリキさん、はじめまして！作品を読んでくださってありがとうございます！嬉しいお言葉、とても光栄ですっ。こうして最高順位をいただけたのも星空ブリキさんや読者の方が読んでくださったおかげです、本当にありがとうございます(*´꒳`*) (2022年5月24日 23時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - パート一から全て読んでる者です! ここ様の作品はめちゃくちゃ表現力があって面白いです! 最高順位2位!? 一位になってもおかしくないクオリティなのに…!! とにかくこれからも応援しています! (2022年5月23日 13時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» 最高順位2位というとんでもない順位をいただけただけで、私はもう何も言い残すことはありません…が、ガムテープさんがそう言ってくださってもう…感謝しかありません…！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» わわっ、不思議なフィルターが画面にかかっているようですね😆お気に入り登録も投票もどちらもとても嬉しいです(*^_^*)こうしてガムテープさんがコメントしてくださることも、本当に嬉しいですっ✨ありがとうございます！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - あ、過去最高2位なの気に入らないです、1位いかせたいです。付け加えすみません (2021年9月24日 19時) (レス) id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月24日 6時
