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『うっ………』
「おや、お目覚めかい？」
『ルーク先輩……？』
目を開けると知らない天井、なんてことはなく。
よく知ったオレの部屋の天井だった。
ベッドの横にルーク先輩がいる。
『先輩、オレ部活に行ってたはずなんすけど…』
「君は教室につく直前で倒れてしまったんだよ。校医によれば、ただの空腹だそうだよ」
「本当にサラダだけで済ませるなんて思わなかったわ」
『あ、ヴィル先輩』
部屋に入ってきたヴィル先輩の手には、ほかほかと湯気をあげるスープがある。
トウモロコシの甘い匂い、コーンスープか？
「アンタのことだから昼にはボロを出すと思ってだけどね。ずいぶん頑張ったじゃない」
『まあ、お菓子たちのためなんで』
「はあ………空腹で倒れてたら意味ないけれどね。これでも飲みなさい」
『あざっす。うわ………美味しい』
「アタシが作ったんだから当然ね。あと、これを返してあげるわ。ルーク」
ルーク先輩がオレのクローゼットを開ける。
そこには没収されたお菓子の入った紙袋があった。
「どうぞ、黒猫の君」
『えっ、いいん、ですか？』
「いらないなら捨てるからいいわよ」
『いるいる！あざっす、ヴィル先輩っ』
「アンタはそっちの方がいいみたいね。優等生のアンタは、気持ちが悪いって先生方からクレームがきてる」
「獅子の君からも元に戻せ、と言われていたね。私にはどちらの君も素敵だよ！」
『優等生はオレのキャラじゃないってよーくわかったんで、もういいっす。ヴィル先輩、ホントありがとうございます！』
「くれぐれも、夜には食べないこと。あと量も考えて食べなさい。ちゃんとしてるかチェックにくるから」
『はーい！』
こうしてオレの長くて長くて長すぎた優等生の1日は終わった。
もうあんなの二度としたくない。
オレは飴玉を口に入れて舌で転がす。
『っはぁ〜、糖分最高っ』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Aくんの優等生シリーズ終わりです。
次からはAくん2年生になってもらおうかな！
てなわけで、エースたち登場しま〜す。
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ここ(プロフ) - ラテさん» ラテさんコメントありがとうございます。応援嬉しいです、頑張ります！ (2020年10月12日 0時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ - すっごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2020年10月11日 20時) (レス) id: fe1e2eeefd (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんいつもありがとうございます^_^トランスフォーマー知らないんですよ〜(>_<) (2020年10月9日 20時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！トランスフォーマープライムは知ってます？ (2020年10月9日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月9日 11時
