*不機嫌【銀時side】 ページ24
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「銀ちゃーん、アイス食べたいアル」
神楽の一言で、仕事帰りにスーパーに寄った俺たちは、アイスコーナーで選んでいると、新八があっと声を上げた。
「銀さん、銀さん。」
「あぁ?お通ちゃんのウエハースカードなんて買わねぇぞ」
「いや、買わねぇよ!
じゃなくて!あれ、Aさんじゃないですか?」
「え?」
指差す方を見ると、確かにそこに居たのはAで……
傍に行こうとするも、あいつの傍に現れたのは
「なんで、あいつがこんな所にいるアルか」
神楽も気付いたようで、不機嫌そうに言うと、Aもこっちに気付いたのか、あいつに何かを告げてから、笑みを浮かべて近寄ってきた。
「銀時、神楽ちゃんも新八くんも、お仕事の帰り?」
「そうアル!暑いから、アイス買いに来たの」
「そっか、確かに、今日は5月なのに暑いもんね。神楽ちゃん夜兎族だし、気をつけないと」
「それより、A。お前、なんであいつと一緒にいんだよ」
「あいつ?……阿伏兎さんのこと?
優しいよ、とっても。」
「もしかして、傷の手当をしたって言っていた天人って、阿伏兎さんの事ですか?」
「そうだよ!今日は、買い出しのお手伝いで着いてきてくれたの。」
嬉しそうに笑って話すAの姿に、少しの不安を覚えた俺は、買い物袋を持って現れたそいつの顔を睨みつけた。
「おいおい、俺ァ、睨まれるようなことをしでかしたかね」
「銀さん、顔」
「買ってきたぜ、これでいいんだよな」
「あ、はい!お会計まで……本当に、ありがとうございます」
「いんや。
それより、お前さんが話してた友人って」
「はい。この方達です。」
「……そうかい」
「お知り合いなんですか?」
「ほら、前に吉原に僕達が行った時、覚えてます?
あの時に、僕と神楽ちゃんでこの方と戦ったんです」
新八が説明をしている横で、変わらず睨み続ける俺と神楽。
「へぇ〜、そうだったんだ!なんだ、早く教えてくださればよかったのに」
「聞かれなかったからな。それより、そろそろ店に戻らねぇと行けねぇんじゃ」
「あ、確かに……
じゃあ、3人とも、またお店に来てね。新作のデザートも出たから」
「ありがとうございます、Aさん。」
「A姉も遊びに来てネ」
「もちろん。
じゃあ、またね」
そう言って、Aはあいつと店を出て行った。
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rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時