検索窓
今日:44 hit、昨日:9 hit、合計:50,875 hit

*似合ってる ページ23

.


「おはようございます、阿伏兎さん。

本当に来てくれて……嬉しいです。」


「俺の方こそ、わざわざ出迎えてくれるなんて、思ってなかったぜ」


「たまたま……なんです。おばさんに、片栗粉と1.5リットルの水を、4本を買ってきてって言われちゃったので、今から行くところなんです。」


「そうか。

一緒に行ってやろうか?」


「いやいやいや、そんなご迷惑かけられませんよ。
今日の日差しだって、夜兎族にとっては厳しいと思いますし……」


さすが、夜兎族の知人がいることもあってか、気を利かせてくれるAちゃん。
でも、今の俺には、少しでも長くいたい……そんな気持ちだった。


「いや、これぐらい平気だ。」


「……じゃあ、お言葉に甘えて、お願いします」


彼女と俺は、近くのスーパーへと向かう間、1つ気付いたことがあった。


「付けてくれてるのかい?それ」


そう。
Aちゃんの髪の毛には、昨日俺が渡した、ガラス細工で出来た髪ゴムが付けられていた。

彼女も、可愛くはにかんだ。


「私好みのデザインで……気に入っちゃいました。」


「そうか、そりゃあよかった。

似合ってるぜ、それ」


俺が正直にいうと、ポッと顔に赤みがさして、顔を逸らした彼女は、話を変えるように言った。


「……暑くないですか?額に汗が浮かんでますけど……」


「大丈夫だ。気にするな」


「……あの、使ってください。私、いつも2枚持ち歩いてるんで」


スーパーに着くなり、日陰に入ってから彼女は薄紫色のハンカチを取り出し、背を伸ばして汗を脱ぐってくれたのはいいものを、ふらついたのか、身体が後ろに倒れるところを慌てて腕を掴んで引き寄せると、そのまま俺の胸元に。


「大丈夫か?」


「……大丈夫、です……」


下を覗き込むと、真っ赤な顔をした彼女がいて、つられて俺も少し照れた。


「ごめんなさい……少し、ふらついてしまって……
中、入りましょうか。」


慌てて俺から離れると、ハンカチを渡してから先に入っていった。


「やべぇな、こりゃ」


手元にあるハンカチを見つめると、深く長いため息を吐くと、頭をかいて続くように中に入った。

*不機嫌【銀時side】→←*本気 【阿伏兎side】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 阿伏兎 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。