° 気を付けて - No side - ページ50
「A………あ、ごめん……」
キングス・クロス駅に向かって走り出した特急。
監督生の仕事が終わり、ジェームズ達のコンパートメントでリーマスと1つの蛙チョコレートをかけて、トランプをしていると、少し興奮したようにクィレルが入ってきた。
『あら、どうしたの？クィリナス……ちょっと煩いから、黙っててよ』
耳くそ味しか当たらないのか、ピーターが半べそをかきそれを見てはゲラゲラと笑っている2人をなだめる。
「あぁ、そうだった……さっき、エバンズにも話したんだけど、僕、シノと付き合ったんだ」
「シノ？おい、クィレル、シノって、シノ・パーキングのことかい？」
「え、う、うん、そうだよ？……もしかして、ポッター……」
「元々眼中に無いから安心してくれ。」
『……ま、まぁ……クィリナス、おめでとう！彼女のこと、幸せにしてあげてね？』
「うん、もちろん。……じゃあ、僕戻らなきゃ。みんな、素敵な休暇を過ごしてね」
言うだけ言うと、すぐに居なくなった彼にシリウスが嵐のような奴……なんて思っているとは知らず、リーマスは先程から黙りこくった彼を見た。
「どうかした？ジェームズ」
『そうよ、シノの事……なにか気になることでもあったの？』
「……ねぇ、A。君、パーキングとは仲良い？」
『シノ？……えぇ、クィリナスの事で相談とかされたから、そこそこいいと思うけど』
「そっか………」
「…んだよ、ジェームズ。何考えてんだ？」
隙あらばと、百味ビーンズの好きな味を探そうと中身に顔を近付けたピーターの頭を軽く小突きながらシリウスが聞く。
すると、真剣な顔でAを見つめた。
「今朝の新聞に、複数の闇祓いが死喰い人と1戦したって書いてあってさ……捕らえたらしいんだけど、そこにあった名前に、パーキングが居た気がして」
「見間違えじゃないのかい？彼女は、レイブンクローだし………」
『そうよ。今日の新聞は？』
「捨てちゃったよ、駅のゴミ箱に。」
『どうして、捨てたのよ………』
「家に帰ればあるから、何個も要らないだろう？」
『でも、パーキングって言っても珍しい名前でもないし、違う人じゃない？』
「だといいけど………でも、A気を付けなよ。何が起きるか分からないんだし」
彼の心配を他所に、Aは気を付けると一言言ってリーマスと向き直る。
ジェームズも、それ以上言及はしなかったが、まだ何処か腑に落ちない顔のまま、終点に近付いていた。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
