° オレンジ ページ9
「すべての諸君が、優勝杯をホグワーツ校にもたらそうという熱意に満ち溢れているのは知っておる。じゃが、参加三校の校長と魔法省としては今年の選手に年齢制限を設けることにした。」
「さぁ、何歳だ、え？」
「17歳以上の者にしようと思ったのじゃが……今年の5年生も実に優秀な者が何人も揃っておる………その者たちが入れることを願って、5年生だけ15歳以上の者とする」
決定事項なようで、少し真剣味を帯びた声にジェームズ達は残念そうな声を上げた。
でも、ピーターの横に座っていたザカリアス・マーラーが私とシリウスを指さした。
「けどシリウスとアネッサは当てはまってんじゃね？」
『「へ？」』
「確かに……5年生は15歳以上……試合が始まる時にその歳で、ホグワーツで優秀な者と言ったら…」
ピーターが呟くと、ジェームズが羨望した眼差しを向けてくる。
まさかと思い、シリウスと2人揃って校長先生を見れば呑気にウインクをしてきた。
『嘘でしょ……』
今年はO.W.L.もあるっていうのに！
私が出たくなくても、ファンクラブ会員の子たちが15歳以上の生徒に頼むのは目に見えてる。
『…シリウス、絶対、ぜーったいに、あんたが代表で選ばれてよ』
「な、なんでだよ」
『私、今年監督生やってる上に、絶対に失敗できないO.W.L.もあるんだから！』
「まぁまぁ、ほんの気休め程度になりそうだし、君が選ばれたらちゃんと出ろよ」
まるで他人事……まぁ他人事なんだけど……ザカリアスがオレンジを投げて渡してきたから、それをそのまま勢いよく投げつければ、カッコつけてキャッチした。
ダームストラングとボーバトンの最終代表選手が10月に来る、という連絡が終わり就寝時間に。
リーマスに諭され慌ててサラダを口に詰めて、気持ち程度にぶどうをひと房事取れば、可愛い1年生を誘導した(ちなみに、その間リーマスがジェームズ達に新しい合言葉を教えてた)。
1年の女子生徒達を案内し終えて、1度パジャマに着替えてローブを着て、談話室に来れば同じような格好をしたリーマスと鉢合わせ。
『この後から見回りでしょう？』
「そうだね。……どうしたの、顔がちょっと青い」
『私、こう見えて夜のホグワーツちょっと怖いの。あなた達は、よく抜け出してるからそうでも無いでしょうけど』
ぶどうを頬張りながら言えば、クスリと笑って1粒だけ彼が取って口に入れた。
好きって自覚してから、さっきから彼の行動全てに胸がドキドキしちゃう……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
