° 鹿、犬、鼠、それと狼 ページ6
学校に着いて、僕とAは1年生を誘導したり電車の扉を開けたりと、去年まで見ていた光景をしているから大広間に着いた頃には、疲れきっていた。彼女に至っては、ビジーと彼女のアリシアがジェームズ達に憧れて悪戯を始めたらしく、その現場を目撃し1発叩いた後だった。
『全く……あの人たちの悪い所に憧れて……』
「でも、いい所は全部君に憧れてるだろう？」
『だとしてもよ！校長先生は、なんで私を監督生にしたのかしら……リリーの方がいいわよ』
「僕は君と一緒に入れる時間が長くなるから、嬉しいけどね」
1年生の時と比べて、一気に身長が伸びた僕はまだ頭を1つと半分程小さいAだから何でもしやすくて彼女の腰に手を回し頭を撫でれば、リリーの髪くらい赤くなった。
ジェームズたちが待つ席へ向かうと、シリウスが肩肘ついてニヤニヤしながら出迎えてくれた。
「おやおや、“ ムーニー ” ご夫妻はお熱いご様子で」
「茶化さないでくれ、“ パッドフット ”」
顔を真っ赤にしながらも、僕達の言葉に謎を感じたのか、首を傾げて席に座ったA。もちろん、その横は僕。
『ムーニー？パッドフット？なぁに、それ』
「あぁ、ほらリーマスってアレだろ？」
『アレ？』
「ガオーって」
彼女はなんの事やら…という顔になり、ジェームズが狼の真似をすると、意味がわかったのか何度も頷く。
「やっぱり1人にしたくないし、なら俺たちが動物になれば襲われる心配もないし、傍に入れるって思ったわけだ」
「そうそう。それで、2年の頃からずーっとアニメーガスのことを研究してたんだ」
「で、今年、ほんとつい最近だよな、できるようになってさ！」
「僕がプロングス、鹿になるから。シリウスがパッドフット、犬だね。ピーターがぺティグリュー」
「僕何度も頑張ったんだけど、ネズミにしかならなかったんだ」
「そして僕がムーニー」
得意げに話すジェームズ達。僕は自分のために時間をかけて、アニメーガスになってくれた3人が誇らしくて、それでいて少し申し訳なさも感じてて。
すると、Aはどんどん顔を曇らせていてピーターが不思議そうに首を傾げた。
「A……？どうかした？」
彼の問いかけに、Aはなにか言いたげな様子で口を開くも、校長先生が立ち上がったことで
『なんでもない。』
それだけ告げて、口を閉じると身体の向きを変えた。
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どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
