° パンケーキ ページ45
リーマスの言う通り、翌日の早朝に監督生用のお風呂場へ行ったら、第2の課題についてヒントを得ることが出来た。
忘れないように一言一句聞き漏らさず、防水呪文を施した羊皮紙にそれを書きとっていけば、トイレから辿ってきたのか、マートルがクスクス笑いながらその様子を眺めていた。
「昨日、割かしイケメンな坊ちゃんもこっそり来てたわよ」
『……ねぇマートル、それってもしかして、ビクターのこと？』
「名前は知らないけど、同じように金の卵を持ってたわ」
『へぇ……じゃあ、ビクターも分かったんだ』
「あんたが最後よ。もう1人の弱虫嬢ちゃんは、ボーバトンの校長先生とここに真っ先に来てたもの」
マートルから言われたそれに、内心ガックリしながらも、朝食の時間と同時に解読できた羊皮紙を持ち、既に食べ始めていたリーマスたちの元に行く。
「おはよう、A」
『おはよう、リーマス！みんなもおはよう！』
「はよ……なんだ、やけに気分がいいな」
朝っぱらから、ウインナーをお皿に山盛りに乗せて食べているシリウスをスルーして、ジェームズとリーマスの前にそれを置いた。
『金の卵の解読、成功したわ！』
「なんだって？！いつ！」
『今朝よ。昨日、見回りの時に地上でも火でもダメだったら、水は？って、リーマスが提案してくれたの。
だから、監督生用のお風呂場に持って行って、お湯の中で開けたら歌声が流れたって訳！』
「あんな甲高い声は、歌ってたのか！全然そんなの感じなかったよ」
「解読出来てよかったね、A」
『リーマスのおかげよ！ジェームズも、沢山案を出してくれてありがとう』
「気にしないでよ、僕も久しぶりに頭を使ったから、自分の学力の乏しさに震えたから」
「何言ってるんだよ、ジェームズ。君、全然乏しくなんてなかったじゃない」
あ、パンケーキ！
リーマスとジェームズのちょっとした小言争いを放っておいて、ソースがたっぷりとかかったパンケーキと、ハッシュポテトを装うと、羊皮紙を見ていたリリーとピーターが困惑したように聞いてきた。
「ねぇ、けど、この内容は理解出来たの？」
『ええ、マートルと一緒に考えたわ。』
パンケーキを頬張りながら答えると、直ぐにリーマスの腕が伸びたと思ったら、私の口の端に付いたソースを拭っては、それをぺろりと舐める。
『リーマス』
「ごめん、けど、つい……」
「そういうのは良いから……教えてよ、どういう意味なのか！」
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どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
