° 前後撤回 ページ25
「A、ねぇA！私の話を聞いてよ、お願いだから！」
あれから、あの日から、私はリリーとリーマス達を徹底的に避けるようになった。
シリウス達を避ける意味は無いけど、でも今回の案件に少なからず関わっているんじゃないかと思っていたから、仕方ない。
レギュに諭されて冷静に考えれば、リリーとリーマスが付き合っているわけが無い。つい最近までファミリーネーム呼びだったし、もしそうならリリーの事だから私に言ってくるはず。
分かっているのに、でも何となく、話しかけにくくてズルズルと来ているのも事実。
二限続きの呪文学の最中、フリットウィックの目を盗んで声をかけてきたリリーは、今にも泣きそうな顔だった。
『なに……』
「あの時の、中庭の出来事は、本当になんでもないの……たまたまなのよ…」
『それがなに？付き合ってるなら、勿体ぶらずに教えてくれても良かったじゃん』
「付き合ってなんか居ないわ！！ただ私は……」
『ただ私は？なに？』
「その………」
前後撤回。
もしかしたら、本当にこの2人は付き合ってるんじゃないかって過ぎった。なんで、そんなに動揺してるの？
『私、リリーの事親友だって思ってたのに』
「待ってよ！！本当に、神に誓うわ、なんでもないの、本当よ」
『じゃあ、あの日リリーは彼と何を話してたの？そんなに言えないこと？』
呼び寄せ呪文の復習だったから、1年間頑張って習得した無言呪文で杖を振ると、力が入りすぎたのか2列前に座っていた子の持ち物全てを呼び寄せてしまった。
『付き合ってるんでしょ？ならそれでいいんじゃん。それとも何？叶わない恋をしてるって、私の事笑いたかったの？』
「違う！！そんな事絶対ありえない！！！」
持ち物を返し終わって、席に戻るとフリットウィックが5点くれた。
リリーが必死に弁解する声を遮るように、呪文学の教室に誰かが入ってきた。
「おや、どうしたんだい？」
「先生、校長先生からAさんを呼んでくるように仰せつかりました」
「ああ！そういえば、今日は代表選手が取材を受ける日だったね。よろしい……グランドューレ、荷物をまとめて行っていいですよ。」
『はい、先生』
鞄に教科書を詰めている間、リリーが何か言いたげな目で見てきたけどそれに敢えて気が付かないふりをして呼びに来た生徒と教室を離れた。
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どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
