° 夢日記 - Remus side - ページ20
「Aったら、本当に眠かったのね。さっき返す本を取りに部屋に行ったら、布団を被ってぐっすりだったわ」
リリーが、暖炉の前のソファに陣取っていた僕たちにそう言ってくる。
朝から眠そうだとは思っていたけど、まさか本当に眠るなんて誰も思っていなかったから、ゴブレットに一日中張り付いていようという考えが儚く散った。
「あいつ、夢日記なんて書いてた？」
「リーマスとのこと書いてたりして」
「Aの事馬鹿にしてるだろ」
「まさか！そんなわけないだろう？」
トレローニーが出した夢日記の話になり、ジェームズとシリウスが可笑しそうに言ったから、僕が反論するとリリーが真顔になった。
「あの子、でっちあげだったわ。でも、妙にリアルさもあったけど」
「リアルさ？」
「ええ。忘れちゃったけど。……ところでリーマス、貴方の夢日記はなんて書いたの？Aったら、ずっとあなたの事気にしてたわ。」
「僕？別に見てもいいよ、減るもんじゃないし」
提出しに行こうと思っていた日記をリリーに渡せば、他の3人も覗き込む。
Aから借りた魔法薬学の参考書を読もうと、開いた時ギョッとした目でジェームズが僕のことを見てきた。
「リーマス、君、これを出すんじゃないだろうね？」
「なんで？」
「だって……これじゃあ……ただ、Aと過ごす1ヶ月じゃねぇか……
見ろよ、最後なんか付き合ってもないのに結婚したことになってるぜ」
「だって、僕Aと結婚したいからねぇ……これから先、彼女が横にいてくれたら、最高すぎる」
自分で言いながら、どんな生活が送れるのか想像する。
Aはオーラーになるだろうし、僕は安定した職に就くことが出来ない。それは覚悟してるし、彼女だってそんな事くらいで離れたりしない。
あ、僕が主夫をすればいいのかな……そうすれば、Aも安心して仕事ができる。家事くらい魔法を使えば簡単な事だし、後は料理を極めればいいだけ……
「……おい、おいリーマス。」
「あ、あぁ、なんだい？」
「あなた、思い切り顔がにやけてたわよ、何を想像してたのよ」
「結婚した時の事。どんな生活を送ろうか考えてたんだ。」
返ってきた夢日記のノートを閉じたと同時に、割と近いところから、何かが落ちる音が聞こえた。
ジェームズたちが振り返ると、そこには目を不自然にキョロキョロさせたAがいたから、僕が名前を呼ぼうとした時、物を拾って悲しそうに笑って出ていった。
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どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
