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「……お前は、うち以外にあと何軒の病院にそうやって頭を下げたんだ」
『3軒です。』
「医者が頭を下げるなんてな……みっともない事はもうやめろ」
冷たく言い捨てられて、やっぱりこの人は白金大臣の息がかかってるから無理か……って、諦めかけたその時、右肩が暖かくなる。
「もう、頭を下げるな」
『……え』
「お前がMERを何より大事にしている気持ちはよくわかった。
それに、あいつらの事を認めてないわけじゃない。
うちに運ばれてくる患者のほとんどは、喜多見が助けたやつばかり。
MERが無くなれば、また救えるはずの命も救えなくなる。」
『っ……じゃ、じゃあ……』
「協力してやる。喜多見が戻ってくるまでの間、うちからも2人出す。病床も何とか空ける。
だから、さっきから騒がしい現場に向かって、お前も命を救ってこい」
私の片手にあるヘッドマイクから聞こえる、現場で奮闘してるみんなの声を顎で指す御子柴先生は、そう言って背中を向けた。
「夏海、冴木、お前ら今から爆破事件の現場に行け」
『御子柴先生…っ』
「今から、救命では大丈夫な患者、一般病棟に移すぞ。
30床空けとけ！それと、オペ室とCT室も予約入れろ！」
「駒さん！私たち、どこでも行きますよ」
『冴木……夏海……』
「ほら、早く行け！ベット動かせないだろ、邪魔だ」
顔も見ないで言ってくるけど、御子柴先生の背中は言葉とは違う感じで、思わず笑ってしまう。
そして、2人を引き連れてTO2に乗り込めば、ヘッドマイクから焦った声が聞こえてきた。
【比奈先生！！
バイタル安定していた左の大量血胸と、心損傷の患者さん、受け入れ先の病院見つからないそうです！】
【ちょっと待っててください】
【都内の各病院で傷病者が急増して、受け入れが追いついて居ないみたいです】
「受け入れが追いついて居ないって……そんなに、病院がいっぱいなんですか？」
『同時多発テロが起きてる。都内のあちこちで。』
「テロって……ここ、日本ですよ？！」
『でも起きてるでしょ。
……このままじゃ、本当に救える命も救えない』
容態急変のアラーム音と、ショックが進行してるって声に、早くみんなの元に行きたい気持ちから、運転してる冴木に声をかけようとした時、
【左開胸で始めますが、クラムシェルの準備もしといてください。】
『…審査会じゃなかったの、尚ちゃん』
弦巻ちゃん達を助けるように、尚ちゃんが来てくれた。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
