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モニターが響く中、喜多見チーフの必死の声掛けとAの補助の声が、大きく耳に残る。
でも、2人じゃ限界が来たのか、どんな状況にいるのか分からない学生たちに、チーフは助けを求めた。
【校舎内にある資材を集めてください。
大杉さんの処置に使えそうなものと、搬送の際に必要となるもの全部。】
【……】
【────俺たちは、応援をされるためにやってるわけじゃない。どんな批判をされても構いません。
だけど、命を救うことには手を貸して欲しい！
みんなの力が必要です。】
Aが言ったこと、反対のことをチーフが言うけど、やっぱり医者の卵なのか彼の言葉にようやく動き出した。
【準備室から酸素ボンベと、バックボードを持ってきます。】
【2階の教室に、担架があります】
【心電図実習室に、モニター心電図と電極あったよね】
【DC、1階にあります】
【あれば、助かるものばかりです。ありがとう。
中里先生、先生、頑張りますよ！教え子たちが助けてくれますよ！先生も頑張らないと！】
【……喜多見チーフ、血圧、98の59、サチュレーション93まで安定しました！】
なんとか、危機を脱したのかAの脱力した声に、俺も息を着く。
それと同時に、夏梅さん達が病棟勤務から慌てて戻ってきたのか、医局に飛び込んできた。
「音羽先生、私達も行きましょう」
「……いいんですか、皆さん」
「私たちは、MERのメンバーです。喜多見チーフとA先生が患者の命を救おうとしているんです。」
「音羽先生だって、本当は行きたいんですよね。」
「────準備しましょう。5分後に裏口から搬送するそうです。」
「関東医科大学は、飛ばせば最短で着きます。」
「行きましょう。」
MERの出動を停止させられて、行けば夏梅さんたちもどうなるか分からない。
でも、喜多見チーフとAが目の前の命を救おうとしている。それを、助けに行くのは俺たちにしかできない。
「着いたら、すぐにオペができるように準備してください。
夏梅さんと比奈先生は、裏口に担架を運んでください。」
「はい」
「私は左緊張性気胸の患者を見ます。ミンさん、補助を」
「分かりました！」
喜多見チーフの代わりに、指示を出しながら徳丸くんのもうすぐ現着だという声と、外の野次馬の声に一瞬目を閉じた。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
