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『ありがとう、ご馳走になっちゃった』
「いや、親子でご飯なんて久しぶりだからな。気にするな、ゆっくり話せて良かった」
『…後半は、そんなんじゃなかったけどね』
お店を出れば、私が乗ってきた車で送るって事で駐車場に向かっている途中、さっきの質問に答えられなくて苦笑いに。お父さんは、気にしていないみたいで鼻で笑う。
『先、車まで行ってて』
「あぁ」
車の前まで進むお父さんを背に、精算しようと、機械を操作すれば、急に影が出来たあと前に嗅いだことのある匂いが。
「お久しぶりですね、駒場先生」
『……椿さん』
「ここで会えるなんて、嬉しいなぁ」
『…どうも』
「お出かけですか？………ご家族と」
『っ…』
バッと振り向けば、椿さんの視線はお父さんの方を向いていて、小さく笑みを浮かべていた。
「…どこか身体が悪いんですか？」
『そんなこと知っても、あなたの得にはならないでしょ』
「つれないなぁ……教えてくださいよ、Aさん」
『お答えできません。失礼します』
喜多見チーフから聞いた、空白の1年で知った椿さんの正体。
尚ちゃんにも、幹くんにも、この男には本当に気を付けろ、そう言われ続けてきた。
お父さんを見る目から、なにかされるんじゃないかっていう恐怖に、さっさと精算を済ませて戻ろうとすれば、強く手を握られる。
『ちょっと！！』
「僕に協力してくれませんか」
『何をですか、離してください。
……私は、あなたと話してしまっただけで、公安に目をつけられているんです。喜多見チーフだって、あなたを助けたからマークされてる。
テロリストであるあなたに、なぜ私が協力をしなきゃいけないんです？』
「それは、Aさんの大切な人が犠牲になるかもしれないから、ですよ」
家族や隊長さんや医系技官が、そう言われ私の背中に冷や汗が流れたような気がする。
強く腕を振り払い、椿さんの方を向けば穏やかに微笑みを見せてくる。
「ほんの簡単な協力ですよ。」
「…おい、A、どうした」
彼の肩越しに、お父さんが車椅子でやってくるのが見えて、それと同時に椿さんは低い声で言い残していけば、そこを立ち去る。
「A、大丈夫か？」
『……だ、いじょうぶ』
「本当か？手が震えてるぞ、何があった」
“僕だけの可愛いドクター”
いつになく険しい顔で、私を見てくるそれに耐えきれず視線を逸らしては、頭の中を彼が言った言葉がグルグルと回った。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
