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「失礼します、薬剤局の葵です。」
駒場さんいらっしゃいますか？────朝の医局に、元気よく入ってきたのは、この前に1度見たお団子頭の薬剤師だった。
パソコンから顔をあげれば、鍛えていた喜多見チーフは、辺りを見渡すと、まだ来ていないと告げる。
「なら、待たせていただきますね」
「…でも、薬剤局がなんでここに……」
ソファに座って、腕時計を気にする彼女に弦巻先生は疑問をこぼす。
しばらくして、駆け足が聞こえたと思えば、黒のブラウスに白のパンツで、Aが医局に滑り込んでくる。
『待って……遅刻しちゃった？』
「セーフっすね、1分前です」
「おはようございます、Aさん」
『おはよう、はぁ……間に合った』
鞄を机の上において汗を拭う姿に、何かあったのかと聞けば、朝一で移植ネットワークまで行っていたとか。
『今日、ここに届く心臓の件で？なんか私が呼ばれて。
多分、呼びやすかったんだろうけど』
「……あぁ、駒場先生にお客さんが」
その心臓は、高輪先生が担当する患者のだろうと解釈して、後ろに視線を走らせらば、Aは思い出したように、トレーを持って待っている彼女の元へ。
「駒場さん、早速ですが薬の説明です。
今回は、ロキソプロフェン 20錠の他、デエビゴ 10錠が処方されています。
これは、不眠を少しでも和らげ睡眠が取れる動きを進めるものです。」
他の人が、心臓移植で有名な高輪先生に夢中の間、背後の会話に聞き耳を立てる。
今だ、眠れない生活が続いているのか、不眠症の薬を処方してもらったAの声は、眠そうで聞いていると、こっちが眠くなる。
「いいですか？薬の飲みすぎは、身体によくありません。
1度、きちんと精密検査を受けた方がいいかと思います。」
『そうだよね……うん、分かる、分かってる』
「患者さんを救う前に、駒場さんが倒れてしまいますよ」
『……今度、受けます、はい』
「お願いしますね。
……じゃあ、私はこれで。」
何度も釘を指し、葵さんが医局を出ていくと、処方薬をそのままに、スクラブに着替えに行く。
ソファから、机の上に薬を移動させれば鞄の中には、たくさんの医学書で詰まっていて、誰にそれを渡すのか容易に想像がついた。
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どこかのムスメ(プロフ) - Riaさん» コメントありがとうございます！そうですよね、私も駒場さん好きなので、なかなかないなら作ってしまえ！ってノリで作ったので、そのように言ってくださると作った甲斐がありました笑 (12月2日 10時) (
レス) id: c3671cae8b (このIDを非表示/違反報告)
Ria(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます 駒場室長が出てくるお話は中々ないので室長ファンとしては凄く嬉しいです (12月1日 12時) (レス) @page11 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 青髪さん» 読んでくださってありがとうございます！私が見ていたドラマからなので、偏ったりがありますが……。四宮先生は出したい欲があるので、楽しみに待っていてください！他に、出して欲しいキャラとかいたら、コメントに書いてくだされば出すかも…なので、お気軽に！ (2021年8月18日 22時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
青髪(プロフ) - 初めまして。一気にIから読んでしまいました…！！ちょいちょい医療ドラマの先生とか出てくるのが楽しみな自分もいます…！！コウノトリから鴻鳥先生や四宮先生も出てくる事を祈ってます！！更新待ってます！！！ (2021年8月18日 21時) (レス) id: 8f192a2bc7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - sho.kano0129さん» 藍沢先生……考えますね、楽しんでくれてるようで、こちらも嬉しいです！笑 (2021年8月17日 11時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年8月13日 12時
