私達を繋ぐもの 21 ページ22
セルゲイさんはエッグを取り、夏美さんに渡す。
「このエッグは喜市さんの...。日本の偉大な遺産のようだ。ロシアはこの中のエッグ共々、所有権を放棄します」
「ありがとうございます」
夏美さんは笑顔でエッグを受け取った。
だが、すぐ不安そうな表情をする。
「あ、でも中のエッグは鈴木会長の...」
すると蘭のお父さんが笑顔で夏美さんに話しかける。
「鈴木会長には私から話してあげましょう。きっとわかってくれますよ」
「鈴木家は寛大な人たちですので、大丈夫ですよ」
私は夏美さんにほほ笑んだ。
その瞬間だった。
「あぶなーーーーい!!!」
コナン君が懐中電灯を思いっきり、蘭のお父さんに投げつける。
「わぁぁ!!」
蘭のお父さんが懐中電灯を避け、尻もちをつく。
目の前に細い風が通る。
その瞬間、私の好きな人の香りが体をつつみこんだ。
「え、快...」
上を見上げると、白鳥刑事が私を抱きかかえていた。
「大丈夫ですか、Aさん!」
「え、あ、はい」
私と白鳥刑事はすぐにしゃがんだ。
すると少し先で、蘭が懐中電灯を拾おうとしていた。
「拾うならぁぁん!!!」
蘭が振り向く。
コナン君が走って駆け付ける。
コナン君が蘭に手を伸ばし、転ばせた。
シュンッ!!!
パンッ!!!
銃声が室内に鳴り響く。
「みんな伏せろ!!!!」
「「きゃーー!!」」
「わぁー!!!!」
コナン君の言葉に全員パニックになった。
慌てて駆け出した夏美さんが転び、エッグが転がる。
エッグは何度か転がった後、誰かが取りあげ持ち去ってしまった。
「くそ!」
コナン君が犯人を追いかけ、走り去っていく。
「....スコーピオン!!」
私もその場から立ち上がり、コナン君を追う。
「Aさん!!!」
白鳥刑事が私の腕をつかもうとしたが、宙へと空ぶる。
私はコナン君を見失わないよう、必死についていった。
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にこ - 『結婚おめでとう!爆誕!黒羽夫婦!』はうけるw (2021年5月5日 12時) (レス) id: 637833a828 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぉ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白すぎて感動しました!!もしかしてなんですが、某戦争屋実況者好きですか?!言葉選び見てたら何となくかんじただけです。突然失礼しました。。応援してます! (2020年8月11日 17時) (レス) id: 3df50c7f72 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - 英里佳さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!かっこいい彼を文で表現出来たのなら嬉しいです!続編も頑張ります! (2020年5月31日 1時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
英里佳 - 初めまして。読みました!快斗くんかっこいいですね!続編みたいです! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 53aa3a6253 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - ゆうさん» 破局から始まり、破局で終わってしまいました……笑。そしてコメントありがとうございます! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむあんどえー | 作成日時:2020年5月23日 21時