検索窓
今日:35 hit、昨日:371 hit、合計:245,644 hit

私達を繋ぐもの 13 ページ14

大広間に戻ると、コナン君がスコーピオンの話をしていた。



「スコーピオン??」



立ち止まり、首をかしげていると白鳥刑事が私の問いに答えた。


「ロマノフ王朝の財宝を専門に盗み、殺すときは右目を狙う....」

「右目を....!!」





私は息をのみこみ、白鳥刑事の方へと振り返る。



「えぇ、もしかしたら今回の犯人はスコーピオンかもしれません」


「そうなんですか」




私は前に振り返り、再び歩く。

スコーピオンに対し、心の奥から何か黒い気持ちが沸き上がってきた。



息を整え、ソファーに戻る。




蘭とコナン君はすでに戻ってきたらしく、刑事たちと推理をしていた。




「大丈.....蘭?」




蘭は推理を披露しているコナン君をじっと見て私に気づかない。

私は蘭の肩を叩く。



「蘭?」



驚いた眼で私を見た後、安堵の表情に変わった。


「ごめん...。やっぱり...どうしても新一に見えちゃって」


そう言うと再び蘭はコナン君の方へと顔を向ける。





(まずったなぁ...新一のフォローもしないと)




そして目暮警部の言葉が耳に入る。



「ということは、スコーピオンはまだこの船のどこかに潜んでいるということか」





私は目を見開き、ここにいる全員の顔を見た。

全員が全員怪しく見えてくる。



すると白鳥刑事が私の前に立って、話をした。






「そのことなんですが、救命艇が一艘なくなっていました」


「なに!?」




目暮警部が驚きの声をあげる。


「緊急手配をしましたが、発見は難しいと思われます」


「取り逃がしたか....」



「しかし、スコーピオンがもう一個のエッグを狙って香坂家の城に現れる可能性はあります」





周りがざわめく。



「私も...行きます」



私は手をあげ、白鳥刑事の背中から顔を出す。

目線が全員私に向いた。



「A、体調悪いんじゃ...」



蘭のお父さんが心配そうに私を見る。






「犯人を捕まえたいの。お願い」



真剣な表情を見た蘭のお父さんは困った顔をし、渋々了承してくれた。

そして明日、私たちは香坂家のお城へと向かう。





(待ってろスコーピオン...。絶対に捕まえてやる...)

私達を繋ぐもの 14→←私達を繋ぐもの 12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
457人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 工藤新一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にこ - 『結婚おめでとう!爆誕!黒羽夫婦!』はうけるw (2021年5月5日 12時) (レス) id: 637833a828 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぉ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白すぎて感動しました!!もしかしてなんですが、某戦争屋実況者好きですか?!言葉選び見てたら何となくかんじただけです。突然失礼しました。。応援してます! (2020年8月11日 17時) (レス) id: 3df50c7f72 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - 英里佳さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!かっこいい彼を文で表現出来たのなら嬉しいです!続編も頑張ります! (2020年5月31日 1時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
英里佳 - 初めまして。読みました!快斗くんかっこいいですね!続編みたいです! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 53aa3a6253 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - ゆうさん» 破局から始まり、破局で終わってしまいました……笑。そしてコメントありがとうございます! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えむあんどえー | 作成日時:2020年5月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。