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雲雀「僕は良いんだよ、今更でしょ」
『…そうですね』
雲雀「君を都合良いとは思ってないけど、僕のする事言う事は君の中の限度を超えなければ許してくれる。それと同じ様に、僕も君が僕にとって許せない事を言うまでは許す。それだけの事だから、あまり気にしなくて良い」
まるで、安心させる様に。そう言っているのに、此方を見る事はなくて。
わざと安心させる様に言っている訳ではないふりをして気にさせない様にしている。それが恭弥さんの優しさなのだ、本当はそこら辺の一般人よりも優しい心を持っている…そんな恭弥さんが、私は
『…怖いな』
雲雀「今度はどうしたの？」
『んー…ただ、過去に私が不幸にしてしまった人に今の状態を見られたら、私だけ幸せになって…憎いと、思われてしまうかなって』
これは前世の話だ。今世で不幸にしたとしたら今の所両親くらいだし、あの人達が私の不幸を願っていた所でクソ喰らえと言いながらあっかんべーする自信がある。
私が前世で不幸にしてしまった人達は、私にとってとても大切な人だった。だからこそどこまで良いか分かっていなかった。あの人達の心だって簡単に崩れ落ちてしまう事を知っていたのに、私は私の事しか見ていなかった。そのせいで、私を救ってくれたあの人達を…私は失う事しか出来なかった。
雲雀「別に良いんじゃない？」
『…え』
雲雀「誰に憎まれようが、例えそれがかつては大切であった相手だろうが…今が幸せだから良いって言って睨みつけてやれば良い。だって、その言い方的に、その人は…今の君を見てはいないんでしょう？そうやって、一人で落ち込んで一人で悲しんで、まだその人で苦しんでいる事なんて」
…それはそうだ。だって彼らはこの世界には居ない。この世界に来てしまったのは私ひとりで、他の人は誰も…
雲雀「それなら、かつての君しか知らない奴らに何を言われても放っておけば良い。今の君はもう別の君なんだ。記憶がある事を否定する気はないよ、ただ…それが理由で幸せになってはいけない、なんて事はないんじゃないの」
『…うん、多分、私ずっと誰かにそう言って欲しかった』
ただ、その言葉は…兄や幼馴染じゃダメだった。彼らに幸せになるべきだと言われても、分かったと言い切る事は出来なかった。
そうじゃない私を知った…彼らにとって都合の良い感情を持てる先である私じゃない、私自身を知った誰かに、そう言って欲しかった。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
