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『案外凹むなー、これ』
雲雀「何が？」
3月14日…即ちホワイトデー。今の言葉はホワイトデーもらってないからとかそう言う理由ではない。恭弥さんの事だし多分この後学校を離れた頃に渡す…もしくはもう少ししてから何か渡してくれる気だっただろう。私がそれを分かっていると思ってくれているのか、特に焦る様子もなく仕事をする手を止めてソファーに雪崩落ちた私を見た。
別に恭弥さんに言ったつもりはなかったのだけど、まあ…聞いて欲しかったのかもしれない。これを言えば、私の中で邪魔をして来るもの達が…少しは落ち着くかもしれないから。
『今から言う事は全部無視で大丈夫なんですけど』
雲雀「先に言っておくけど、無視はしないよ。それでも全部聞きたい、良いかな」
『…うん、まあ、先にそう言ってくれるだけ心に優しいですね』
案外メンタルは弱くて、…それは誰かに恐れるタイプの弱さではなく、誰かと関わる事で感じる弱さで。全く、何より一番困ったメンタルの崩れ方だ。
そんな事を思いながら、未だ私を見る恭弥さんには目を向ける事はなく…聞こえるかな、程度の声で話し始める。
『私は人と関わるのが苦手なんですよ』
雲雀「物事をはっきり言ってしまうから？」
『恭弥さんが思うほど私何事もはっきり言うタイプではないですよ。ただ、言わないでおこうと思った事も稀に口に出てしまう事があるだけ。恭弥さんに対しては…何言っても許してくれるって言う期待があるのかも？』
雲雀「良いよ。僕から離れたいとかでさえない限り何でも許せる自信があるから」
漫画読んでた頃の私は、恭弥さんがこんなに優しいなんて思ってもみなかったな。否、仲間想いで捻くれた言い方をしながらも仲間…で良いのかは分からないけど、周りの人を守ろうとしている性格なのは知ってた。
ただ、こんなにも…私だけなのだと、嬉しいなぁ。そう思う自分が、醜くて、嫌。
『人に合わせるのはそこまで苦手じゃないです。何言えば喜ぶかとか悲しむかとか…ある程度関われば分かりますから。人の顔色を伺う性格だからなのか、その辺は平気なんです』
雲雀「へえ…そんな君見た事ないけどな」
『だから話せるんでしょうね。…ただ、そうやっているから…段々都合良い奴になってしまって。あいつなら何しても良い、何しても許してくれるって…いや、これじゃあ私が恭弥さんに言ってる事みたいですね…』
自分でも何言ってるかは分からないけど。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
