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雲雀「本当に気に食わない」
『帰った瞬間からボロくそ言うじゃないですか、人の幼馴染に』
雲雀「近付けないかどうかはAが決める事だろ」
『そうですね、だからあまり気にしなくて良いですよ。クラス違ったら委員会でしか会わないんですから』
ゆきちゃんの挑発とも取れる発言が本当に気に食わなかったのか、今日は転入手続きだけだった為に帰るしかなかったゆきちゃんが帰ってからずっと小言を言っている恭弥さんに呆れて息を吐いた。
そんなに気にしなくても私自身が恭弥さんと一緒に居たいと思っている限りゆきちゃんが何を言おうとも無駄だと言うのに。全く、ゆきちゃんと言い恭弥さんと言い…もう少し私の意見を聞いて欲しいものだ。
雲雀「…僕がこう言うのも変だけど案外冷たいんだね。幼馴染相手に」
『私、幼馴染に依存するのってあまり良くないと思うんです。幼馴染って言うのは幼い頃に仲良いから言うのであって、いつ離れ離れになったり仲違いしてもおかしくないじゃないですか。後々仲良くなった相手とか恋人とかに依存ならまだ分かるんですけど…私だってずっと一緒に居られるって確信がないのに依存するのは…少しやめた方が良いと思ってて』
雲雀「…依存は嫌、ね」
そう言いながら ふい と私から目を逸らす恭弥さん。暫くその理由を考えてから、答えが出たので恭弥さんの方を見た。
もし違っても私の発言を一々いじる人ではないし、良いだろう。
『万が一恭弥さんが私に依存したとしてもそれは構わないですよ』
雲雀「…離れないの？」
『離れませんよ。私が言ってるのは幼馴染にって話です。恭弥さんは幼馴染じゃないし…それに私自身…いや何でも』
雲雀「君自身、何？…僕に依存しそう？」
私の顔を覗き込んで、軽く首を傾げながらそう言った。
『…したくないから、気を付けてます』
雲雀「しても良いよ。今更離す気ないから」
…違う。私はただ、依存するのが…怖いだけ。
依存していた相手が居た。とても大切な人が出来た時、家庭環境が劣悪だった私にとってその大切な人と言うのは本当に大きくて。でもその相手と離れ離れになって…二度とあえない、って言う事実が辛くて。
胸が張り裂けそうになるのを、抑えるのが辛かった。嫌だと泣き出せないのが…苦しかった。
『依存は怖いです』
雲雀「怖くないって思える相手になれば良い？」
『そもそも、依存なんてされても困るでしょ』
雲雀「困らないよ」
…困るって、言ってよ。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
