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天花「…分かったよ。じゃあお兄ちゃんは帰るけど、もう家に連れ込むなよ〜」
『この後来るけど』
天花「帰りづらくなる事言うのやめてくんね！？仕事行きたくねぇ〜ってなるだろ！」
『私の生活費を稼いで来い』
天花「俺の妹本当に強かに育ってくれたわ〜。そうする」
それだけ言った兄は優しい表情で私の頭を撫でる。
…黙っていれば、儚げな美青年だと言うのに。何で話すんだろう、二度と口を開かなければ良い。…なんて、本当は思っていないのに。
感謝はしているのだ。あのままであれば私は死んでいたから。死んでいたら恭弥さんには出会えなかったから。今が少なからず幸せだと感じているからこそ…あの日兄が救ってくれた事には感謝している。だからいずれ私が稼いで兄に楽をさせてあげたいと思っているくらい。
『早く行きなよ、もう良いから』
天花「俺が良くね〜！…でも行くよ、じゃあまたね、A」
優しく笑った兄は、そう言いながら家から出ていく。
『…私に大切にされたいんだったら、もっとちゃんと家に帰ってきなよ。馬鹿兄貴』
寂しいと思う気持ちがあるからわざと冷たくする。そうする事で寂しい心を少しだけ消す事が出来るから。
そんな事も知らずにあの兄は馬鹿みたいに嘆くばかりだ。誰よりも愚かなのはあの兄…ではなく、本音を口にする事も出来ない私自身。
『…ほんっと、馬鹿』
今の馬鹿は、誰に対して言ったのか。もう、自分でも分からなかった。
雲雀「ただいま…今まで誰かいた？」
『兄が居ました』
雲雀「誰かいた感じがしたから聞いたんだけど、…もう帰ったの？」
『帰した感じですね…』
雲雀「どうして」
『面倒だったので』
.
.
「今までどこに？」
天花「んー？ちょっと可愛い妹に挨拶してた。折角日本に来たんだから妹に会わなきゃ損だろ？」
「あー、お前の妹って日本に居るんだっけ？気になるから今度会わせろよ」
天花「無理、お前らに気に入られたらお前ら殺さないといけなくなるから」
「お前にオレは殺せねーよ」
天花「殺せるよ。そのくらい分かってて言ってんだろ？」
「…はー、つまんね」
天花「うるせーよ」
手のひらを見て、少し微笑んだ。前会った時より少し元気な顔してたな。それがあの黒髪のおかげなら…俺はあんまり文句が言えないかもしれない。
「どうでも良いよ。仕事だ、リオート」
天花「分かってる」
お前はどうか、こっちには来るなよ、A。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
