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ドーンッ
そんな音と共に、私の懸念を振り払う様に空に放たれた花火。それを見上げる。
…まるで私の悩みなんて何も知らない様に、綺麗に上がるものだな。誰も私の悩みなんて知る筈もない。あのリボーンですら私の悩みなんて分からないのだから。当然の事だ、だってこれは…未来の事なんだから。
きっと白さんは、私が未来のある程度を知っている事にもう気が付いている。でもそれは前世があるからだなんて思いもしなくて…未来予知が出来る、とかその辺だと思っているんだろうな。でもそれは違って…私には確定で起こる未来なんだ。それは…白さんが負ける所までが、確定で。
そんな懸念も、何もかも。今だけは忘れたい。…忘れても許される。そんな様に感じさせてくれる花火に、今は心から感謝した。
『私、本当は夏祭りも花火大会も嫌いだったんですよ』
雲雀「そうなの？」
白さんとゆきちゃんは空を見上げていて、私の声は聞こえていないのだろう。聞いてくれていたのは恭弥さんだけだった。
彼の方を見て少しだけ苦笑いをする。
『来年も一緒に見よう、そう約束して破られた事があるんです。でも仕方ない事だったんですよ、ちゃんと分かってたんです。…それ以来は行けなくなっちゃった。花火も、最期に一緒に見た思い出のある花見にも…』
雲雀「…じゃあ、来年は僕と行こう、花見に。一面の桜を見せてあげる」
『あはは、それは…楽しみだなぁ』
こんな事、他の誰にも話せない。だってゆきちゃんが聞いたら…ボクとは行きたがらなかったよね？なんて言われてしまうし。それを聞いたら白さんは、また勘繰って…いつかは気付かれてしまうかもしれない。
…ああ、そんなの言い訳。こう言う話をしたいと思えるのは、恭弥さんにだけだって事…本当はちゃんと分かっているのに。
雲雀「桜自体は嫌いじゃない？」
『むしろ大好きです。お花の中でもかなりトップレベルで好きですよ』
雲雀「そう、なら良かった。僕も嫌いじゃないよ」
『恭弥さん桜似合いそうですもんね』
雲雀「君の方が似合いそうだけど…」
恭弥さんとのお花見。今回夏祭りに来た様に、次はお花見に行ける。
本当は半年以上も先の約束はしたくない。そうやって約束して、私は彼らに破られた。どうしようもない理由だった、彼らは何も悪くなかった。それでも悲しかった…だからなるべく、約束なんてしたくなかったのに。
恭弥さんには…私の感情全てを覆されているなぁ…
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
