90頁目 ページ43
白蘭「あ、Aちゃんだ♪」
『…うっそでしょ、何で…』
りんご飴が食べたくて恭弥さんにその場で待っててもらう様に言ってから買いに来た所、わたあめ屋さんの前で知った顔を見つけて心の底から嫌だって声が出てしまった。そうもなる。
とうの白さんはそんなに嫌がらないでよ、酷いなぁ♪なんて軽く仰っているが、これはかなり困った事だ。今ここで会ってしまった白さんがこのまま私を放置してくれるとは思えない。何せ自由奔放私の言う事なんて聞いてくれる筈もないあの白さんだ。その点ゆきちゃんや恭弥さんはまだ聞いてくれる。本当に私この人と相性悪すぎない？
とにかくユーターンしようとしたものの、やはり思った通り肩を掴まれた。
白蘭「奇遇だね♪」
『本当に無理だから帰ってください』
白蘭「まあまあ、そんなに嫌がらなくても良いじゃない♪ヒバリクンに僕を紹介してよ。あ、雪雫クンにも紹介してくれて良いよ？」
『この間それ言って私に全力で怯えられたの忘れたんですか？？』
白蘭「大丈夫大丈夫、今の彼らにとって僕は知らない人だからね♪それに僕は君には手を出さないよ、絶対。だから安心して？」
『もう本っ当に隠す気ゼロになってて無理すぎる、あれから図書館行ってない時点で察して欲しいんだけど』
白蘭「察しては傲慢だよ、知って欲しいならちゃんと口にしないと。ね？」
『貴方に正論を言われるのが一番嫌なの。マジで帰ってくれない？？』
白蘭「あは、敬語外れた♪」
気が抜けてしまった事で敬語が外れてしまったと言うのに、彼は何故かそれを心底喜んでいる。やっぱりドMなんかな、私Sじゃないから気が合いませんね…分かったら帰って。
とりあえず近くでお面を買う。狐のお面が私は好きだな〜と思い買っていれば、何買ってるの？あ、お面だ〜なんて緩く言っている白さん。お前につけるんだよ。
『本当に迷惑なんですよ、貴方は』
白蘭「とか言って、僕が帰らないの分かって無理矢理帰すのは諦めた癖に♪」
『貴方の性格が死ぬほど厄介で私が断っても無理なのは図書館で過ごした時間で分かっているのでね』
白蘭「Aちゃんに分かってもらっているなんて光栄だなぁ♪」
『やっばムカつく』
恭弥さんが和泉さんと気が合わない様に私は白さんと気が合わないのでは？恭弥さんが和泉さんに冷たくするの酷いなって思っていたが何だか仕方ない気がしてきた。
相性悪い相手と話していると疲れる、そして最後には諦めになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
