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『私は悪女って扱いみたいですよ』
雲雀「君が？」
『恭弥さんとゆきちゃんを誑してる悪女、ってイメージがついてるみたいです』
雲雀「ああ、確かに君って少し人誑しな所があるよね」
人誑しとはこれまた人聞きの悪い。少し拗ねながら恭弥さんを見れば、恭弥さんは私の頬を軽く撫でる。
雲雀「人誑しがいつも悪口な訳ではないよ」
『誑しって騙してるとか唆してるって意味なんで良い事ではないですよ。騙してるつもりも唆してるつもりもないです』
雲雀「それだけじゃないよ。人に好かれやすい性格の人を人誑しって言い方をする場合もあるんだ。…国語が得意な君ならその意味を持つ言葉である事も分かると思ってたんだけど」
『意味合いではそうかもしれませんけど、良い意味で言ってくれるのなんて恭弥さんくらいですよ…』
雲雀「僕以外が良い意味で言っても君に関係ないからね」
『…それもそう』
確かに正直な所クラスメイト達に誑しだの悪女だの言われた所で気になりはしない。それを恭弥さんが嫌がらないのであれば特に気にならない。
…うん、相変わらず私よりも私の事を分かってくれているな。
雲雀「落ち着いた？」
『はい』
雲雀「で、君を悪女って言ったのはどこの誰？今の言い方的に綺梅ではないみたいだけど」
『そうですねぇ』
雲雀「教えなよ、明日を見れなくしてあげるから」
『咬み殺すじゃなく殺すと言っているのでしょうかそれは』
恭弥さん相変わらず私の事好き過ぎ。それは口に出さず、恭弥さんの事を見つめた。
…本当に私を落ち着かせる天才だな。寧ろ恭弥さん以外だったら私の事を落ち着かせるなんて出来ないんじゃないだろうか、ゆきちゃんでさえこう言う時は多分何も出来ないだろうに。
雲雀「どうしたの？そんなに見つめて」
『私の中の恭弥さんの大きさを再認識しました』
雲雀「…何それ？まあ、悪い気はしないね」
そう言いながら私の膝の上に寝転がる恭弥さん。ああ、なんだろう、この気持ちは。
『夏休み、何かしますか？』
雲雀「外にわざわざ出なくても良いんじゃない。僕は風紀の仕事があるから夏祭りとかは行かないといけないけど…」
『私もお手伝いします？』
雲雀「しなくて良いから浴衣で来てよ。僕も時間を作るから」
『群れの中に入るって話ですか？』
雲雀「極力そうはしたくないけど」
『じゃあ近くで待っててください、私が出店に行って買い物をするので』
雲雀「…一人にはしないよ」
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
